夜魔
- 作者: 甲田学人
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2005/11/10
- メディア: 単行本
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各短編につながりはないようで、うっすら通じる共通設定があったりなかったり。
気味の悪さと気持ちの悪さは、日本が世界に誇るホラー映画に通ずる程の不快感(良い意味)。
但し、「魂蟲奇譚」の後半部と「薄刃奇譚」全般に関してはやりすぎの感も。
たとえばジェットコースターで恐怖体験を楽しむとする*1。
その際に、コースターがレールから外れそうになるとか、そういった行き過ぎな演出は要らない。
そういったように、何事も程ほどが一番。
あとはまあ、いじめで追い込まれた人間をネタにするのは止めないか、ってことくらいか。
細かい所に目をつぶれば、結構良質な薄気味悪さを楽しめる。
*1:毎度のどうでもいいことだけど、俺はこの手の絶叫物が大の苦手 なんか心臓苦しくなってきて、このまま死ぬんじゃないかって状態になる(笑)