神宿りのナギ 2

神宿りのナギ (2) (角川コミックス・エース 112-9)

神宿りのナギ (2) (角川コミックス・エース 112-9)

改題こそされているものの実質前作の続刊とも言える新シリーズ。
相次ぐ右腕の殉職は事故ではなく、何者かによる事件だった。
波乱含みの新展開著しい第2巻。


さて、久しぶりとなる本作。
1年9ヶ月ぷりという間隔のせいで少し冒頭の話についていけない観がある。
2巻の前に1巻を読み直しておくと良いだろう。


ストーリーは上述の通り、新シリーズ開始と同時に即刻まさかの殉職を遂げたレドナ(など)の死が誰かの手によるものだと判明し、犯人捜しへと発展する内容となっている。
話の軸となる人物としては、前半がキャロル後半はダリア(とアリサ)となっており、実のところ2巻はナギの出番がほとんどない。
ますますもって改題した意味が・・・。
反面、1巻ではまだその姿を見ることができなかったジラルドがついに登場。
ただし出番はちょっとだけ。
2巻は全体的に前作『カミヤドリ』の主要登場人物の再登場が多く、オールスターに近い状況となっており、スポットが特定の人物だけに絞られていることがあまりない。
そういった意味で、めまぐるしい展開が楽しめると言っても良い。


尚、掲載誌が安定しなかったなど諸事情があり刊行の遅れた2巻であるが、単行本化にあたり本編の方も修正などが加えられている。
更に最終巻となる3巻は連続刊行での10月(今月)発売が予定されているなど、この2巻から既に完結へ向けて詰めの作業が行われているようだ。