レイン-雨の日に生まれた戦士[秀作]

レイン ―雨の日に生まれた戦士

レイン ―雨の日に生まれた戦士

オンライン小説が出版に漕ぎ着けるという昨今生まれた新しい形態の作品。
でも、内容には意外性・斬新さなんてちっともない。
ないけれど、これはもう素晴らしく王道をいくファンタジーですね。漫画的とも言える。
やり尽くされてるから陳腐になりがちだとか、王道故の難しさってあるんじゃないかと思うが、良く出来てるからその心配はない。青臭さはあるけど。
ただ、五章(終章)がやや駆け足に過ぎたように思える。
まぁ、これで完全決着。続きはありませんって話ではないそうなので、それほど大きな欠点ではないでしょう。
むしろ、こればかりは仕方ないのかも知らんが、やはり読んでて気になる程度に文章が拙い点が最大の難点か。


決して足元の強固な版元ではないので、恐らく初刷からして少なかったと思われるが、
それにしてもひと月で三刷にまで達してることからして人気の程が窺えるかも。
の割には今の時点で、はてなの感想がウチを除いて3件?
異様に感想数が少ないのは弱小版元だから地方じゃ店頭に並んですらいないからか。