ブラフマンの埋葬

ブラフマンの埋葬

ブラフマンの埋葬

読みきったあとに「ん?これで終わり」という物足りなさを強く覚える。
日記を読んでるようというべきか、話に起伏がなく静的にすぎる。
また、あえてそうしたのだろう“ブラフマン”が何であるのかを明らかにしないことが、ただでさえ昂揚ない物語への感情移入を一層困難にさせている。
良く言えば落ち着いて情緒ある作品。悪く言えばただ退屈なだけの作品。
物語に起伏と情動を欲して止まない俺には後者としか思えず、どうにもつまらなく感じられた。
買ったのは一年以上前だが、文庫にしたら100頁に満たないだろうこれに1,365円は内容面・物量面どちらからみても明らかに散財。
立ち読みしないで何でも買う癖の弊害か…。