とらドラ！ ２

とらドラ〈2!〉 (電撃文庫)

不敵な笑みを内に秘め、猫被りの二面性性悪女　川嶋亜美のご登場だー！
どこのリングアナ？てなカンジだけど今回はこれ。
この手のラブコメに新キャラが加入すりゃ当然事態は一騒動じゃ済まないほど荒れるわけで、あぁもう何がなんだか状態になる。
ところで、1巻じゃあ主役二人からはそれぞれ別の人に好意のベクトルが向くだけの上り一方通行。
お互いの関係も矢印じゃなくて横線の平行つながり。
これってベタなラブコメしてるようで、「あれ？主役二人のどっちとも誰からも下りベクトルで好意が寄せられてない？」と案外珍しい状態だったわけで、竹宮ゆゆこは侮り難い。
とか何とか2巻を読みながら1巻を思い出しつつ、それなら2巻で何か変化あんだろうと読み進めた結果、誰もが予想するだろう展開（端的にいって新キャラが竜二に惚れる）とは簡単にいかず、何か違う形で「待て次回エンド」そんな所で切るのかと驚くくらい唐突に2巻は終わる。
それは1巻は売れたろうけど、いきなりぶった切り編集とは担当編集も調子に乗るのが早いな…。
次回が来週すんなり訪れる連ドラなら構わないこの手法も、小説でやれば製作側の傲慢でしかないという持論を持ちつつ、この手法を使ったら次巻の売上がガタ減りしたとかの実例が挙がらない限り使われ続けるのかも知れないと考える。
ブッタ切りも良しとすれば一冊辺りの分量と発刊ペースにも都合をつけ易いだろうし。
ま、適度に愚痴ればそれでよし。詮無きこと詮無きこと。