神様家族 1 

神様家族 1 (MFコミックス)

神様家族 1 (MFコミックス)

原作を読み続けてきた為、必然的に原作既読の視点になることをご承知置き下さい。
まず作画*1の方はとりたてて問題もなく、なかなか良い具合。尚、ヤスダスズヒトさんの画風に似せることはしていない様。
佐間太郎の冷めた表情、無表情なメメ、パパさんのボケ顔などなど、原作を知る者としてやって欲しかったはあらかた再現しており、表情のバリエーションには満足。
湯気の噴き方には若干不満もあるが(笑)。


さて、話の方は完全原作準拠。オリジナル展開は今のところなしで、大体こんなかんじ。
神山佐間太郎は神様の息子。次期神様候補として“人間”を理解しなければならないということで、一家揃って世田谷で普通に暮らし、普通に通学している高校生。
しかしあまりに過保護な両親−神様と女神様−は彼が少しでも何かを願えばたちまち“奇跡”によって何でも叶えてしまう。
そんな極めて快適だが極めて退屈な日常に半ば嫌気が差していた彼のクラスに美人転校生がやってくる。
一目惚れでもって人間に初恋した佐間太郎は、誰の力も借りずに自力で彼女との関係を築こうとするが…。

まあ「男が書いたラブコメ」の典型から大きく外れることもないけれど、主役の佐間太郎の扱いが一風変わっているかも。
原作が原作なだけに個人的にはギャグマンガじゃないかとも思う。
ちなみに、表紙をみればお分かりの通り主役は彼ひとりではない。そこら辺は説明するより読んで知るべしなのであえて触れません。

*1:カバー折り返しによると「1982年韓国産」若っ、つか向こうの人か 背景や小物も含めて違和感なくて気づかず