2005年ラノリン杯(試験用)にエントリー(?)

それでは早速。以下順不同です。

夏月の海に囁く呪文 (電撃文庫 (1178))

夏月の海に囁く呪文 (電撃文庫 (1178))


尻の方に余計なものがつっくている気もするが、だからといってこの作品を薦めないわけにはいかない。
受験や就活のふとしたある時に「俺…何してんだろ?」とか「俺って何がしたいんだろうな」と思い悩んだら、この本を手にとってみて。
きっとどこか、心の置き場所が見つかるはず。
はい、何かわけわからんことを申した気もしますが、これは無条件オススメでいいので理由は不要!(ぐだぐだやん)


海の底

海の底


ハードカバーだが、「このライトノベルがすごい!」の選考対象にもなってくらいだからね。
大人の熱い戦いに白熱するにはこの作品をおいて他にないかな、と。
ラノベの基本は少年少女が主役だと思うし、本作も一応その範疇ではあるけど、大人サイドの話も捨て置けないぜってことは強調したい。



シリーズものの半端な所を引っ張ってきたのにはそれなりの理由がある。
ひとつ、セドリックの苦悩はすごく分かる気がしたから。同調ってやつ。
良かれと思ってしたことが、とんでもない事態を招いてしまった。これほど辛いこともない…。頑張れセド!
もうひとつは、この巻を機にセドとアンの関係が急転。いよいよのっぴきならないことになる。
先のセドの件も含め、ここから『銃姫』が本格的に動き始めた、といっても過言では…あるかも?まあ、それぐらい大事な巻。


個人的にはこれを推さないわけにはいかない。
シリーズの集大成にあたる5巻。物語のすべてがここで結実したカンジだったなぁ。
それだけにここまでで完成しちゃってるから6巻の立場が微妙になるんだけど…。
「青春ストーリー」って陳腐な表現の枠組みに収めたくはないが、その道における王者と思いたい。


イリスの虹 (電撃文庫)

イリスの虹 (電撃文庫)


俺の他に誰も挙げない気もする本作だけれど、ツボだったんです、はい…。
帚にハーピーと、悲劇のヒロインを2人も用意されたら涙腺弱いんで無理。
id:kazenotoriさんの言葉を借りれば「学園異能」のジャンル。
このジャンルってある程度の面白さは期待できるけど、一歩飛びぬけたものが中々ない。
そんな中でも頭ひとつ抜けた!とか勝手に思ってる。
イリスだけはてなで画像ないんだな…。


以上です。何だかんだで5作品挙がりました。
むしろ足りなかったくらい?『ある日、爆弾がおちてきて』や『青春時計』なんかも良かったしなぁ。
ミステリー読まなかった俺にミステリーの面白さを教えてくれた『キリサキ』あるいは『シナオシ』も挙げたかった。
割と個性的な…というより、趣味全開のラインナップができたと思う。