喰霊 1
- 作者: 瀬川はじめ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/05/24
- メディア: コミック
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「“超新星”現る。」「脅威の新人デビュー!」と煽り文に気合は入ってるし、店頭でも割とプッシュされてたので騙されたつもりで買ってきた。
ということで、またも予備知識一切なしでジャケ買いみたいなことを…。
“現代退魔アクション”というフレーズを見掛けた。おぉ、これは最適表現だ、お借りしよう。
本作は現代退魔アクションです。要するに伝綺。
霊感の強い高校生が悪霊と戦う女の子と巡り合って→そのコがクラスに転校してきて→なし崩し的に協力することになって…というストーリー。
直球ど真ん中でジャンプで言う所の『BLEACH』なわけだが、それはそれ、これはこれ。
設定が同じだけでその後の展開は異なるし問題ないだろう、気にしないでおこう。
作者は新人。妖怪奇譚などには精通していないようだが、酒天童子・鎌鼬・火車など大喜びする人がいそうな妖怪群が作者なりのビジュアルで次々登場。
元々の性質から耐性があったのか、主人公がやけにアッサリ“トンでもない世界”に踏み入ってしまったことが少し不満だけれど、通しでみれば面白い作品だと思う。
コミカルなシーンではこれでもかって程にキャラの表情がデフォルメされるのが結構愉快(笑)。
でもまあ、生死が関わるような緊迫したシーンでまで同じ調子というのはちょっと…。
シーンの中でギャップをつけるより、シーンによってギャップをつける方が好きだなぁ。
次巻は7月と、すぐに出るようなので楽しみ。5月に出たばかりなのにハイペースだ。