マッグガーデンのBLADE COMICSに内在する問題

  • BLADE COMICSとは

  株式会社マッグガーデン刊行の漫画単行本
  『月刊コミックブレイド』 『月刊コミックブレイド MASAMUNE』で連載された作品の単行本が該当する(『月刊コミックブレイド ZEBEL』もそうかも)


過去10作品、或いはそれ以上の「BLADE COMICS」作品を読み、全てに共通して抱いた悪い印象がある。
それは“紙が白すぎる”のではないか、というもの。
他の出版社の漫画(四コマを除く*1)と比べても「BLADE COMICS」だけが際立って紙が白く、ページを開いた時に普段読みなれているその他の漫画と色味が違うことで違和感を覚えるのだ。
本棚に「BLADE COMICS」とそれ以外が何種類かある人は見比べてみてみよう。
「BLADE COMICS」だけやたらに白い紙が使われており、紙の白さとペンの黒さのコントラストがハッキリし過ぎていて「シャープすぎる」とか「淡白なカンジがする」という印象を抱かないだろうか。
少なくとも俺は何か妙なカンジを覚えました。
だってほら、他の漫画本ではあの黄ばんだような微妙な紙の色が、人物の肌の色合いに近くて温かみがあって良いじゃない。
白い紙=良い紙とは限らないが、「BLADE COMICS」に使われている紙が上質な紙なのだとすれば、高い紙を使って値段は他の出版社の単行本と同じ。
この心意気は大変素晴らしいけれど、マーケティングとしてはもしかして失敗してない?
こんなこと思ったのが俺だけなら影響はないけど、他にも結構居るようだと紙のせいで作品が本来持つ“おもしろさ”が損なわれている可能性が…という問題。

*1:四コマはコマ割が小さく、色味のある紙に印刷すると絵が潰れてしまうことがある