狼と香辛料

狼と香辛料 (電撃文庫)

狼と香辛料 (電撃文庫)


06年上半期のライトノベル界で大評判の一作。
一人立ちしてはや数年。
単独行での旅に寂しさを覚え始めた行商−ロレンス−の積荷に、自称“豊作の神”ことホロが紛れ込んでいた。
そしてロレンスは、人の考えを見透かし巧みな話術を振るうホロに半ば翻弄される形で同行を許可するのだった…。
こうして、見た目は少女中身は賢人というおかしな同行者を伴う二人旅が始まる。

ラノベには漫画やアニメなど映像化した方が面白いというものが珍しくないが、本作はその点において文章ならではの面白さを与えてくれる。
“商人”を中心に据えることで打算と知略の思考、その駆け引きが楽しめるのだ。
そしてロレンスとホロ、二人のドラマが彩りを添えることで物語を味気ないものとせずにまとめられている。
しかしまあアレだ。作中でロレンスもこぼしてたがホロはずる可愛いな。小悪魔だな(笑)。
これは是非2巻も買おうと思う。