マヒルの用心棒 1

マヒルの用心棒 (#1) (角川コミックス・エース (KCA98-10))

マヒルの用心棒 (#1) (角川コミックス・エース (KCA98-10))


-マヒル1巻の“ココにグッときた :「人間生きてりゃ何かしら誰かに迷惑かけてんだよ!」(141頁)
曲がったーことが大嫌い いーのがしーら ゆーきとです♪


キーワード

  • 特異能力発現の鍵“仙丹”
  • 2年前に失踪した“仙丹”に関わりし女性
  • 彼女に拾われたマフィア崩れの男
  • その女性…姉を探す妹
  • “仙丹”*1の秘密を狙う中国マフィア“双蛇会”

マフィア崩れの男─井之頭幸人─(中国人)金髪に神主衣装の用心棒である彼の下に「姉を探して下さい」と突然現れた女の子─椎原真日流─(中学生)
その姉こそ、かつて大陸から日本に逃れた果てに行き倒れかけた幸人を助けた女性─小百合─
俺も、小百合を探している→おまえも、小百合を探している→そしてお前は仙丹の能力者→仙丹に関わる者は、須く双蛇会に狙われる→しょうがないから俺がおまえを保護
ってな流れで始まる物語。
見所は、時折飛び出すソウルフルでアツい幸人の言葉。
幸人さん、あんたイカしてるよ。
それと、ほんの数カットずつ時々差し込まれている格闘シーンもかなり良いカンジ。
クドすぎず分かり易く、かといって味気無くもない。
まあ、大岩さんったら絵には既に定評があるし当然っちゃ当然ですが、絵が巧けりゃ良いアクションが描けるってもんでもないのでココも見所かなと。


尚、大岩ケンヂさんとくれば『NHKにようこそ』で有名かと思いますが、あれはあくまで作画担当。
こっちは完全個人名義で、ペンネームも「大岩ケンジ*2に変えてきています。
当然作風・雰囲気やストーリー展開なんかも全然別物ですから予めご了承下さい。
また、原作なしの個人作だと過去に『99ハッピーソウル』がありますが、これとは比較しない方が良いかもしれません。
俺は読んだことありませんが、この作品はすこぶる評判が悪いのに対し、今作は評判も上々。
まあ、要するに既刊の中にちゃんとした比較対象がないのでまずは読んでみて下さい、ということで。

*1:感染者のDNAを時間をかけて徐々に組み換え、人ならざる特異能力を有するバケモノに変えてしまうウイルス。但し、能力者に外見上の変化は現れない。

*2:紛らわしいっすねー。めんどくさいっすねー。検索引っかからなくて困ること請け合いです(笑)。当然、売り手としても困っちゃいます。