ワールドエンブリオ 1

ワールドエンブリオ 1 (ヤングキングコミックス)

ワールドエンブリオ 1 (ヤングキングコミックス)


-ワンブリ1巻の“ココにグッときた :「もういないんだよ!!思い出まで奪われてたまるかよ!!!」(148頁)
なけなしの残り香を守らん。


クロノクルセイド』で有名な森山さんの新作。
別誌で連載が始まったことは知っていましたが、よもやとうの昔に1巻が発売されていて既に2巻まで出ているとは露知らず…完全に乗り遅れてます(ノ∀`)


さて、ストーリーはと言うと。
もう死んでしまったはずのあの人、だけど忘れることなんてできない!
そのあの人から届いたメールと画像、何故?どうして!?
画像の場所で見つけた何かの繭、オレを助けてくれた?
繭から生まれてきたあの人と瓜二つの赤ん坊、この子は一体…。
そして、ケータイの電波に乗せて人をバケモノに変異させる何者かが撒いたウイルス。
感染した者と戦う異能者たちの組織。
全ての鍵は、この赤ん坊と変わってしまった自分…。

こんな具合で、想い人に繋がる手掛かりを追いかけたら思いも寄らぬ事態に巻き込まれたよ、どうしようどうなるのオレ?な物語。
とはいえ、まだ舞台像の全貌が見えたわけではないので「こんなカンジじゃないのかな」という段階ですが…。
主要キャラは

  • レナ:物事にまっすぐで融通が利かないタイプの女の子。いわゆる委員長系?(組織の人)
  • 洋平:陸の幼馴染のお兄さん。あけっぴろげでノリの良い気さくな性格(組織の人)
  • 陸:思い出のお姉さんを探す主人公。実直な性格のメガネ君(一般人)
  • ネーネ:繭から生まれた女の子。いきなり2歳児くらいの状態。陸にやたら懐く(???)

ちょっと青臭いくらいに熱い物語のクロノは好きでした。
でもそれとは別問題として、客観的にストーリーだけを捉えるとどこか物足りないというか、ベタすぎて今一歩だったのもクロノに対する正直な感想です。
が、ワンブリに関しては、まだで出しに過ぎないけれど話の展開そのものがかなりおもしろい。
加えて個性豊かな登場人物たちがGODDです。
1巻の時点から上述した主役級の4人以外の人物がバンバン登場。
陸の義母の静流さんは特に“良い脇役”してますねー。
多けりゃ良いってものでもないけどこれだけの“駒”をうまく遊ばせることができれば、俄然おもしろくなろうもの。
期待して次が読める、そんな作品になってます。
尚、カバー下にはおまけ漫画と設定ラフ画が収録されてますよ。


それからそれから、クロノからの伝統(?)で、所々に相変わらずのエロスが感じられます。
たとえば、レナのコート下の服装はチューブトップにホットパンツです。
格闘向きで実に実用的な格好だが、我々はこう叫ばずにはいられない。エロース!(゚Д゚)
注:エロいのとは違います。エロスな雰囲気が醸し出されているだけ。微妙なニュアンスの違いだけど「エロとは違うのだよエロとは。」