ゼロの使い魔 1


同名小説のコミカライズ作(俺は原作未読です)。
退屈な高校生活を過ごす高校生─平賀才人─は、街中に突然現れた魔法陣に興味を示し足を踏み入れてしまう。
そして、入った途端に閉じてしまった魔方陣が繋がる先の世界は、なんと魔法が現実のものとなっている異世界だった。
才人(サイト)はその異世界の魔法学院で行われる生徒と使い魔の契約の儀式の一環として召喚されたのだ。
かくして、貴族の使い魔に人間が召喚されるという“異例の存在”となった才人は、元の世界に戻る手段もわからず、異世界での生活を余儀なくされるのであった。

とかなんとか言ってみても、とりあえずはそんな小難しいものではなく陽気なファンタジックラブコメという感じ。
一応設定と主な登場人物をまとめると、

  • サイトが召喚された世界は文明的には中世辺り
  • 但し、空を飛んだり火を生み出したり竜を呼ぶなどの魔法が実在している
  • この世界では魔法が使える者が貴族であり、魔法の使えない平民とは天と地ほどの身分差がある
  • サイトは当然平民として扱われる
  • サイトは伝説の使い魔と同じ力を有しているらしい


  • サイト:日本から召喚された使い魔 中肉中背で平凡な男の子
  • ルイズ:ワガママで高慢ちきな女の子 サイトの主人 容姿は割と幼いが美人
  • キュルケ:褐色肌の色魔 サイトに興味を示す 容姿はグラマー
  • タバサ:無口でむっつりな女の子 食事中も授業中も本を読むほどの読書家 容姿は幼めで眼鏡っ娘
  • シエスタ:学園仕えの平民メイドさん 平民の分際で貴族に立ち向かう勇気あるサイトを尊敬 黒髪美人の日本人っぽい容姿
  • その他大勢

といった所。
まずは召喚された先のトリステイン魔法学院内で、いきなり異世界に放り出されたサイトの周辺に関するあれこれがメイン。
つか、サイト適応力高すぎやしないかい?(笑)
学院は国の中でもそれなりに重要な施設らしく、いわゆる“秘宝”みたいなものが保管されていたり、またトリステインの他にも国がある模様。
今後はその辺と絡めて外の舞台での冒険劇もありそう。
絵に関しては柔らかで可愛く、ドタバタコメディ向きの印象。
原作ではこの後かなりシリアスな展開もあるそうなので、そういった展開の際にこの画風がマッチするかは疑問。
また、アップや背景の白抜きが多いせいか、大半のコマが人物ばかりになってしまっています。
もう少し引いたアングルなどのバリエーションがあるといいかも。
原作ファンからの不評が多いようですが、未読の者からすればファンタジーコメディとしては悪くはないです。
ただ、原作のウリはコメディではないようだから、その辺どうなんでしょう…。