死がふたりを分かつまで 4

  • ココにゾクゾク「自分たちが襲われるとは考えなかったのか?凶悪犯罪に巻き込まれた感想はどうだ!?(132頁)

諭す、というには大分荒っぽいけど護らしくはある。


井川の提案で遥は中学校に通うことに。
これというのも、思春期の大事な時期に学校すらまともに通えないのは不憫だろうという思いから。
そして、戸籍を筆頭に身分の偽装やら何やらの井川の工作と護による護身面でのサポートもあり、問題なく登校初日を終えた遥。
しかし護たちがそうこうしている裏で、元ガルボア大使館員エジーの雇った暗殺者“ファング”の網が着々と張られていた。



ってなわけで、井川ちんの厚意で遥は学校に。
護も協力的だし、言うまでもなく遥を案じているシエラは元より彼らも彼らなりに遥への気遣いはあるようです。
ちなみに、今のところは学校で不都合が起きたりトラブったりはなく、学校生活でのイベントは特になし。
まあ、4巻では登校初日が済んだだけなんで当然っちゃ当然。
学校での厄介事は起こらないわけではなくまだ起きてないだけであって、今後不可避のものとして起こりそう。
(遥には気の毒ですね…)


それよりも今回は“ファング”とのファーストコンタクトが最大のポイント。
斬鉄剣(違)でも容易に切断できない硬度」「ハイテクを駆使した“護の目”には映らない」「その上ほぼ無音での動作を誇る」斬れない・視えない・聴こえないという天敵との対決が、巻のうしろ半分を使ってたっぷりと描かれます。
しかもこの話は次巻にも続くため「うひょー手に汗握る展開がまだまだ続くよぉー」って感じ。
尚、源田さんの方も地道な捜査活動を通して色々と“アタリ”をつけ始めています。
いずれ尻尾を掴まれることがあるのかも。
そういえば、3巻の最後の方で件のネットワークにおけるBLADEの最終評価が、賛成的なものより否定的なものが多かった伏線に関しては一切言及がなかったです。
この辺りも気になるところですねー。