スパイラル・アライブ 2

スパイラル・アライヴ 2 (ガンガンコミックス)

スパイラル・アライヴ 2 (ガンガンコミックス)

  • ココがツボ :香介曰く「喜べ亮子これは妖怪座敷童だ」(150頁)

そんな苦しい言い訳が通じるか。
それ以前にこんな座敷童ならウチにもきて欲しいわ(笑)。


コウちゃんの髪の色がーーーー!黒っぽーい、てゆーかくろーい。
最初、いま出てきた人物が香介だと判っても何か違和感を覚えたのは髪のせいでしょう。
いきなり最大のミステリーです(理由はあとがきを読めば判ります)。


ってなわけで?黒歴史化も懸念の期間が過ぎ去り、懸念は事実になったとさえ思っていたアライブの2巻が無事出されました。
ストーリーの方は1巻の内容を踏襲しつつ、1巻までの流れとは別の描かれ方で進展します。
具体的にどう違うか。
1巻は伊万里・雨苗・沢村を中心とした話。
2巻はこの1巻で起きていた“オルゴール連続殺人”が1ヶ月前の事件として「一応の解決」を見た時期。
そして、中心となる人物は本編〜推理の絆〜にも登場した香介・亮子たちにシフトしています。


尚、この構成は「本編との兼ね合いからアライブはサクサク進行させられなかった」という台所事情によるものですが、よもやここまで間が空くとは原作者の城平さんも思っていなかったらしく予定外の構成だそうです。
ただ城平さんもおっしゃっているように、この事によって本編に居た人物たちを登場させ易くなり、本編を読んでいた者としては期間が空いていても馴染み易くなった観はあります。
あとは本編未読の場合の問題ですが、これもやはり「2巻から別作品がスタートしたに近く、1巻はまた後々読み直せば良い」という作りのおかげで割と抵抗なく受け入れられるんじゃないかと。
それに本編云々に関しても、登場人物が共通しているかそうでないかの違いだけで内容の方でのリンクはないですから、ストーリーを追う上では未読も既読も相違ないですしね。


さて、構成はこんなものとして内容の方はどうなっているかと言うと、“オルゴール連続殺人”の犯人として雨苗が既に捕まっています。
しかし、清隆曰くあっさり捕まりすぎであり、どこか陰謀めいている。
だからその真相を香介たちで暴いてよ、という話。
そしてここへ同じく独自に謎を追っている沢村や伊万里が関わってくる、と。
ちなみに香介たちはまだ中学生の頃で、本編ではあまりなかった年頃の男女らしいあれこれが主に香介−亮子間で交わされたりもしていて、これがちょっとおもしろいです。


無事に再開を果たし、いまをもってガンガン本誌で連載中と軌道に乗った様子ですから3巻以降も順次刊行されそう。
とりあえず一安心ですねぇ。