ことゆいジャグリング

ことゆいジャグリング (まんがタイムKRコミックス)

ことゆいジャグリング (まんがタイムKRコミックス)

  • ココがほんわか :ラストシーン「とりあえず笑顔がいいと思うよ」(118頁)

嬉しいけどどうしたら良いかわからない時はまず笑顔(*´ヮ`*)


『悪魔様へるぷ』でお馴染みの岬下部せすなさんの新作。
人付き合いが苦手で愛想のあの字もないせいでクラスでも孤立している子─高城唯(ゆい)─
唯の街でしばらく公演を行うことになったサーカスの団員─山吹小鳥(ことり)─
公演の間だけ唯の高校に小鳥が転入することになり、二人は出会う。
そして、常に笑顔を絶やさず明るい小鳥と接することで唯の中で何かが変わり始める…。



と、そんな感じで始まる岬下部さんお得意のハートウォーミングストーリー四コマ漫画
巻数が振られてないことからもわかるとおり1巻完結の作品。
初期設定からして長い学校生活を描くものではないので、通常の長期連載とは違って始まりとラストだけではなくある程度道中のペース配分もあらかじめ決まっていたんじゃないかな?という感じ。
それだけに短くはありますが、内容にはかなり充実したものがあります。
もちろん四コマとしてはまず「笑えるおもしろさ」がなければ駄目でしょうが、それだけの作品ではないです。
またそういったおもしろさ以上に作品を形作っている「心が暖かくなるような人と人のふれあい」がやはり最大の魅力。
岬下部さんはこういう話をかいてこそだなぁ、と思いましたねー。


登場人物は学校関係者が意外と少なく、ことゆいの二人の他は担任の先生とクラスメイトが一人だけ。
その他、小鳥の居るサーカスからの登場人物が三人。
この三人が四コマには欠かせない個性的なキャラクターを担っていて良いアクセントになっています。
この辺の「ちょっと変わった人たち」で笑わせてくれる所も『悪魔様へるぷ』から変わりないっすね。
ちなみに、作中に同著者の別作品のキャラクターが何気なくチラっと出ている場面があったりもします(笑)。
他の漫画も読んだことのある方は探してみて下さい。ヒント:巻のちょうど真ん中くらいです
また、カバー下にはおまけ漫画もありますよ。