ワールドエンブリオ 3
- 作者: 森山大輔
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2007/08/09
- メディア: コミック
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- ココにうるうる :「も──だめだなァ・・・・・・あたしがいないとほんとなさけないんだから・・・・・・ ちゃんは・・・・・・」(147頁)
うわぁぁぁぁぁぁぁこれは…悲しすぎる。名前もないような脇にこうまで心をやられるなんて…。
待ちに待った人も多いのではないでしょうか、1・2巻の時より間が空いたワンブリ3巻です*1。
「前2巻が慌しかったので3巻は状況整理をしながら、チュートリアル的に進めていこうと思いました」とは森山さん談。
その言葉通り、棺守化に付随する種々の現象の詳細やNEFTが実際に市街で棺守狩りをどのように実行している模様など、きちんと把握しておきたいことが粗方説明されたような印象。
話の方はリクを主役にレナとのペアを主軸にしたストーリー展開。
そして舞台の主戦場はいよいよお決まりの学校に…。
学生であるリクにとって一番近しい“世界”である学校に棺守が襲来し、巻き込まれていく人たち。
狩る、即ちこの手で殺すべき相手はつい先ほどまで生きていた…ヒト。
義務感と感情の狭間に苛まれる精神。
果たしてリクは、洋平の分まで戦うことができるのか。
そんなわけで、学校です。
レナは同年代(というか同学年でした)であるので、流れ的には当然レナも学校に…となるわけですが、制服似合わねぇ(笑)。
しかも眼鏡にツインテールですか。
驚くほどに違和感たっぷりで「変」なのは狙いなんでしょうか*2。
と、そんなわけで今回はレナが出番多いですねぇ。
性格が多少知れている程度でその背景も人間性もまだ全然描かれていなかったため、この巻でもその辺の掘り下げが多少あり、それもまだ少しであるから今後一層の掘り下げがありそうです。
しかしまあ、2巻までは疑惑はあったものの確信には至らなかった(そうとは思わないようにしていた)レナは所謂「狙っているキャラ」説がほぼ磐石のものに…。
あれだけ激しい運動を要求される仕事なのに戦場が学校、レナも生徒、制服着用、スカート短い→その結果下着が度々露出 というのはどう考えても…ねぇ?
とはいえ、天音の化身?と思われるネーネの存在がどうにも含むところがあり、あまりにも未知数。
天音がヒロインたり得ないのであれば、レナがメインヒロインとなるのが自然とも言えるわけで、ある程度過ぎた扱いになるのも無理はないのかも知れません。
それでも元々レナという登場人物が好きな自分としては「ここまでやらんでも良いのになぁ。これじゃあ押し売りだよ。」とも思ってしまいますが。
と、そんなわけでレナレナ書きましたが物語の方はシビアかつ重厚なものになっており、相変わらず良いですね。
また、「棺守」などのことを知らない一般人の女子生徒がひとり学校ヒロインとでもいうべき位置に置かれそうな兆しがあります。
もう3巻なのに、まだまだ始まったばかりという内容ですから色々と今後に期待です。