ハンド×レッド 2

ハンド×レッド (2) (IDコミックススペシャル REXコミックス)

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  • ココにグッときた :真っ直ぐなバカの一喝「友達なんかいらない?・・・・・・上等だ。なら俺はお前の敵になってやらぁ!」(26〜27頁)

ジムは良いバカなのです(*´ー`*)


1巻ラストでルカの張った魔獣の罠にかかり、その毒で意識を失ったジム。
今回はそんなこんなで意識を失ったジムが夢を見ているという形で全ページ使って回想編。
ジムがルカとの出逢いから決別までを過ごした魔法学校での話になります。


そんなわけでこの2巻は、1巻のようにジムが目覚めては100年の眠りにつき〜を繰り返す短編形式ではなくちょっとした長編の構成。
物語は曰くつきの問題児として転入してきたルカとジムが出逢い、次第に打ち解けあう過程が描かれ…。
そして件の裏切りの真相が明らかに!
なるかと思いきや、いきなりそうトントン拍子にはいかずその前にワンクッション。
何らかの故あって突如魔法学校を襲撃にきた一向との戦闘へと移っていきます。


ジムの人と成りから生じるストーリーが人間味に溢れていてすばらしいのは1巻で既に承知のことと思います。
今回はこの戦闘風景が注目点です。
絵が巧いのはもはや言うまでもないとして、テンポの良さ、前後のつながりが明快なアクションが良い感じ。


更には学校編での登場人物もこれまた魅力的な人物揃い。
とりわけ、個人的にはサンドラ先生が…あぁ。
そう、1巻でも回想でチラっと登場した黒髪の女性の先生ですが、指導者として、そして有事の戦力としても非常に良い役割を果たしています。
それ故に非常に気懸りなのが「学校が戦場になるこの手の展開だと、良き指導者ほど生徒を守るために戦いその結果死亡する」というジンクスのようなもの。
あぁ、どうか死なないで下さいサンドラセンセー。


と、まあこの書きようからもお察し頂けるかと思いますが、襲撃からの防衛はこの巻ではまだ終結しません。
ゆえに、ジムとルカの過去に何があったのか!についてもまだまだ全てが明かされてはいません。
今回は1巻以上に引きの強い半端なところで終わっているのでとても3巻まで辛抱できない思いです。
辛い。