BAMBOO BLADE 7

BAMBOO BLADE 7 (ヤングガンガンコミックス)

BAMBOO BLADE 7 (ヤングガンガンコミックス)

  • 今回の名場面:母から受け継ぎし一振り(194頁)

誰もが気になる驚きの予告「タマにライバル登場」からはや数ヶ月、平素よりも早い刊行ペースで7巻登場。
かくて登場せしライバルの名は、あん榊心(サカキ ウラ)。
しかし、読者のみならず室江の面々や周囲の期待とは裏腹にいまの彼女は…。



うん、やっぱこれです。
ここのところずっとアニメばかりで忘れていましたが、やはりバンブレは漫画のこの雰囲気が一番好きでしっくりきます。
何もアニメが悪いとかそういった話ではないですし、アニメはアニメの良さがあるわけですが、バンブレという作品に出会ってその世界に取り込まれたのが漫画からでしたので、なんとなく漫画の方が馴染み深い感じがします。
まあ、いずれにしてもやっぱバンブレはおもしろいなーってことです。


さて、とゆーわけでついに運命の?ライバル登場です。
無論同世代、右に出るものがないほどの実力者なのですが、これがまたひと癖もふた癖もあり、登場初期のタマ以上の難物だろう人物。
但し7巻では実質顔見せと腕の程などの基本的な骨格がわかっただけで、ウラなる人物が物語に本格的に絡んでくるのはまだまだこれからといった所。


その一方、いつもの室江メンバーはというと、今回は剣道・部活動をしている様子はほとんどなく戦士の休日?といった塩梅。
タマキも初めて「みんなといっしょに街までお買い物」を体験。
5人娘の珍しい私服姿も見られますよー。
そしてそして、めっきり表情も豊かになったタマは対人関係というものも気にするようになり、空気を読むことも日に日に覚えていっていますが、「タマちゃんつまんない」の一言だけは特に気になる様子。
つまらないと言われて固まる表情、わたしってつまらないのかな、と気にしている様子がめっさかわえぇ…。
もうすっかり普通の年相応な女の子になってますねー。


と、ここまでタマウラ云々書いてきましたが、今回の真の主役はタマでもウラでもなく忘れられかけた“一応主人公”のコジローなのかもしれません。
出番、多いです。
初めて不純な動機なく剣道に取り組むコジローを見ることもできます。
「あの頃のコジロー復活なるか!」といった感じで、女子女子した室江校剣道部の話も良いけどたまのたまには漢の剣道も書いてみようか、という考えなのか、傍目にそんなコジローを見ていると期待やら何やらで結構ワクワクさせられてきます。
なんとも言えない感じなんですけど兎に角なんかスッゲいいカンジ!
尚、コジロー奮起の発端はやはり先輩。

どうやら町戸の他にもうひとつ受け持っているといっていた方の高校で色々あるらしく、なんのかんの話の流れでコジロー本人が真剣に剣道しないといけない事態に発展。
ネタバレというわけでもありませんが、詳しい事情は読んでのお楽しみ。
ちなみに先輩の登場に伴って町戸メンバーも再登場がありますけど、ぶっちゃけ背景。
出番と呼ぶのも憚られる悲しき扱い。
やはり初期の方針通りこのまま1回限りのゲストキャラのままになる模様…。


次なる8巻は登場したばかりのウラの話もそこそこに、引き続きコジローメインの展開になりそうです。
そしてあとがきでは以前にも原作者の土塚さんによって語られていた「そんなに長期連載しないよ」という点に改めて触れられており、どんなに多くても20巻に満たないまま連載終了を向えることを確認。
どんな方にどういう風に転がっていくのか、楽しみは尽きません。