狼と香辛料 第1話「狼と一張羅」


同名の人気ラブロマンス小説(違)をアニメ化したもの。
まあ、ラブロマンスは冗談としても、ロレンスとホロのいちゃつきっぷりを見てニヤニヤする作品であるのは確か(笑)。
そしてそれと同じくらいに欲望渦巻く金儲けを巡る熱い展開にハラハラドキドキできる良い作品です。
という具合に原作の鉄板ぶりは確かなもの。
では、アニメはどうか。
1話を見てみました。


OPとEDの雰囲気が良い
ホロの雰囲気と声がなかなかマッチしていて良い
作品の全体的なトーンも良い感じ
1話なのに盛り上がる場面がなく地味な滑り出しなのが逆に良い(笑)
総じて、結構いい感じ(´ー`)


そんなわけで、文章をすべて映像化するのは不可能な事を承知していれば原作読者の視点的には悪くない印象です。
ただ、何から何まで映像と音声だけでは再現できない事の宿命か、やはり小説と比べると説明不足になりがち。
序盤の収穫祭の様子などは、小説を読んでいないと一体村人が何をしてるのかサッパリ解らなかったんじゃないかと思います。
とはいえ、アニメではその辺のこまかいフォローはわざわざせず、何となく祭りの雰囲気が伝われば良いっていうスタンスが丁度良いかも。
まあでも、そうなってくるとこの後に控えてるメインディッシュの一角、経済部分をどうやって表現してくるのか気がかりですけど(;´ー`)


ストーリーはのっけからアニメ独自の展開を織り交ぜて進んでいました。
まず小説にはクロエなる女の子は居ません(´Д`)ガーン
代わりにヤレイというおっさんらしき人が居て、やはり蔵に閉じこもることになりますが、それっきり特に出番なし。
アニメと違ってその後こっそり抜け出してきてロレンスに迫ったり色仕掛けしてきたりとかはないです。
また、ロレンスとホロが初対面をしてから「腕を見せる」までのやり取りが多少違い、そして何より腕を見た後の展開がまったく別のものとなっています。
小説では多少驚いたもののロレンスがすんなり信じてしまうのでここで説得終了→いくらかの会話を交わして馬車に荷台で就寝→翌朝といった感じにスムーズに事が運んでいます。
ところがアニメはそうならず、ロレンスがびびりまくってしまってホロ一時退散、クロエとのやり取りを経てロレンスが戻ると〜という感じにワンクッション入ってました。
(´-`)。oOここであんなにビビらせちゃったらこの後のあのシーンどうするんだろ?(意味深)
ちなみに、1話では300ページ以上ある1巻の100ページにも達してません。


というわけで見もしない内から不安ばかり募らせてたバカを一安心させてくれたので、(ガンスリが早くも黒歴史化したことだし)ひとまずこのまま視聴とレビューを継続。
(思い切って狼も省けば1本減るので楽にはなりますが…)
とりあえず最初の山場を過ぎるくらいまではこのままグダグダと詮無いレビューをやっていこうと思います。