シゴフミ 第3話「トモダチ」


(本編終了後、ED前の一瞬にサブタイトルコールがあることに気付いたので今週からはそちらを)


地味ながらも本格的なミステリードラマを展開する本命馬シゴフミ
1・2話が前後編のような構成だったため実質2話にあたる今週は、今日学校であった時まで平素の彼と何ら変わりなかったのに、放課後、不慮の死を遂げ残された高校生とその友人を描いた話。


激情的な人物が主軸にあった先週のストーリーとは打って変わり、今週は空虚さと無為が漂う物悲しい雰囲気でした。
この辺のトーンの切り替えが巧いですね(*´Д`*)
でもって物語のトーンは変わっても作品の根本にある雰囲気は変わらないというのがまた乙ですなー。


ちなみに友人の死の真相はイジメや家庭環境を苦にした自殺ではなく、ここから飛んでみたら死ぬだろうけど、もし飛べたらどうなるのだろう(@ビルの屋上)という少なくない人がふと抱いたことがある得も言われぬ感情が行動に直結してしまい、本当に転落してしまってのこと。
まあ、要するにほとんど事故のようなものなのですが、そこで踏みとどまらずに本当に飛んじゃったらそれなんてタミフルの副作用?ってなもんでして、「本当に飛ぶなよ。これだから若い奴の考えることはわからん。」と大人が言いそうな無味乾燥な死因。
トーンが激情的だった先週が強く感情に訴えるものであれば、そのトーンからして空っぽな感じがした今週は物語の結末を迎えてもやはり特にこれといった感慨がなく、感想文を書けと言われたらすごく困るだろうなぁという回でした(;´Д`)


ちなみに、他人の空似の勘違いか真相を突いているかはともかくとして、死んだ彼とその友人の他にもう一人今週のエピソードの主要人物と言えた学生から驚きの言葉がもたらされます。
それは、文伽が彼の知る今は亡き?少女の転生した姿ではないのかという想像を視聴者にもたらす内容。
まあ、見た目まるきり人間だけど言葉尻から「人ではない何か」を思わせる死神や何かが元はただの人だったというのはよくある設定ではありますが…。
とはいえ、そもそも文伽の“配達人”という役割が不明瞭。
死神とか天使とか悪魔とかいうのだったらもっとハッキリと「あぁ、人じゃないんだな」と判り易いのですが、如何せん文伽は微妙な位置づけ(笑)。
数少ない発言の端々から多分いまは人間ではない何かなんだろう、と勝手に思い込むことしか出来ていなかったので、その点に結論が出ないうちから元人間だったんだ、と答えをよこされても性急すぎる気がしなくもないようなでもやっぱりそんな気はしないような(どっちゃねん)。


いずれにしても、思わせぶりに半端な終わり方をしておきながらこの話は来週には続かないようなので、ハッキリと答えが出てくるのはやはりもっと後なのかも知れません。
そしてその来週の話ですが、何だろう、何かこう普通とは違う色(ピンク、いや、薔薇色?)な気配を感じるのですけど(;´∀`)
もしかしなくても百合回というやつですか?