狼と香辛料 第九幕「狼と羊使いの子羊」

リュビンハイゲンへの道中に出会った羊使いに旅の安全を祈願してもらったロレンス。
するとその羊使いはこの道に出没する狼の危険性を持ち出し、護衛のために自分を雇ってくれないかと持ち掛けてきた。
狼が天敵の羊使いだからこそ、狼への対処にぬかりはないという道理だ。
無論、ロレンスとしてはホロが居れば狼に襲われる心配などないのだが、珍しいその申し出に商人としての好奇心が勝り提案を受けることにするのだった。



こうして加わった道中の同伴者は羊使いとしては珍しい女性、しかもまだ10代かそこらと見受けられる若さのノーラという娘。
ノーラかわいいよノーラ(*´Д`*)
旅の途中話をきいてみれば、彼女には仕立て屋になる夢があるという。
しかし話し振りから察するに、どうも現状の羊飼いの仕事*1は報酬が良くないらしく、それでこのような護衛の仕事を持ちかけたようだ。
といったやりとりを挟みつつ2日後無事に税関を抜けリュビンハイゲンの街に入り、ロレンスは所属の商館に顔を出した所で今週はおしまい。


先週からの伏線はまだ回収されなかったですね。
むしろ税関での役人の反応やノーラの事など新たな伏線が張られました。


今週もやはり省略された部分がそこそこあります。
そしてその省略が故にノーラ関連の話については少し解り難くなってしまっているかも知れません。
まず、ノーラが仕立て屋になるために組合加盟費を貯めようとしているという話がありましたが、実は街によってはこの加盟費が無料の街もあるという話が原作にはあるのですが、今回そこはスルーされていました。


また、ロレンスが自分から一度「待遇が良くないのなら雇い主を替えてみては?」と提案したにも関わらず、後になってその提案をあっさり取り下げたのにも理由があります。
てゆーかそもそもノーラの待遇が何故良くないのかについての考察もあるのですが、そこまで突っ込んだ話がなきゃいけないわけでもなく、やはりここもバッサリと(つД`)
とはいえ、ロレンスと別れた後のわずかなシーンでしたが、街を行くノーラに対する周囲の反応といった小説にはなかった描写で「何か事情がありそうだな」と匂わせる工夫はされてました(・∀・)b


ちなみにラストの馬で駆けつけてきた何者かがロレンスはきたか?と尋ねて高笑いしていたあのシーンは逆に原作にはない場面です。
随分と分かりやすい描写を入れたなぁって感じですが、どうせすぐ来週にはサブタイ『狼と渦巻く陰謀』からも明らかなようにその辺の話が広がってきます。


とまあそんな感じでしたが、勘違いして思い上がっちゃったバカロレンスと、それをからかったりあしらったりして楽しんでるホロがとりわけ愉快な今週。(ノ∀`)゚。
こういった面白さが原作『狼と香辛料』のウリのひとつでもあるので、今後も度々みられると思いますから期待してOK(*´∀`*)
あとノーラかわいいよノーラ(*´Д`*)
原作より可憐さ5割増しで魅力アップだよノーラ。

*1:一般的に羊飼いは自分で羊を所有しているのではなく、オーナーがおりオーナーからその世話を委託され、その見返りに報酬をもらう