まじもじるるも 1

まじもじるるも(1) (シリウスKC)

まじもじるるも(1) (シリウスKC)

可愛くて切なくて、ちょっぴりニアデス!?(帯煽りより)
おバカ系コメディでもちょっと切ない感じもありつつ、という本作。
即買い!というほどではなく若干悩みつつも結局衝動買いしてきた漫画ですが、結構良かったです。


というわけで、どんな作品なのか帯と裏表紙の2・3行の紹介から感じ取るしかないにも関わらず買ってきてしまったこの漫画。
この手のジャンルにはあまり関心がないんですが、これはまずまずなかなか良い良い。


あらすじは単純で、高校生男子─柴木─が部活の連中を代表して図書館で見つけた魔術本通りに魔女召喚をやってみたら本当に出現。
願いをひとつ叶えてもらったは良いものの、その代償がおまえの命と言われてしまい…。
というあり得ないトンデモ設定から始まる。
で、まあ代償に命を差し出すわけにはいかないんで何とかそこは勘弁してもらうものの、今度は掟を破ったとしてその魔女─るるも─に罰が下り、人間界で修行を一からし直すことになりという、この辺も割と定番な流れ。


そして修行の内容は、柴木に渡した何でも願いが叶う魔法のチケットを使い切ってもらうこと。
但しチケットは柴木の命であり、使えば使うほど減る。
てなわけで、結局振り出しに戻ってるとゆー悲劇のループ。
チケットを使い切らないとるるもの刑期は満了しない(但しるるもはチケットが柴木の命だと知らない)。
しかし使い切れば柴木は死亡。
このジレンマを抱えつつ、日々のトラブルで終いにはいつも(主に善意で)チケットを使ってしまい…とそんな感じの分かりやすい物語です。


登場人物はとても少ないです。
その中でも、ちょっと陰があってなんとな〜く見捨てておけない雰囲気で、愛想がなくて無表情なようでいながら稀にビミョーで些細な表情をみせる主役のるるもはとりわけ魅力的なキャラクター。
ベタな話とハイテンポ、そして性根が善人故に結局ほいほいチケットを使ってしまってる柴木とそれに感化されていくるるもがカワイイ。
バカな漫画だなぁと思いつつも、けっこう好きになれる作品っすね。