狼と香辛料 第十一幕「狼と最大の秘策」

前回の話でどん底に突き落とされたロレンス。
さあ、ここから。
8話の時点で既に気付かぬうちに転んでいたロレンスの大逆転劇は、11話から幕を開ける。


つい口をついて出た言葉でホロを傷つけた事を後悔するロレンス。
そしてその事をホロに謝るが、何故かホロは謝ったことに対して腹を立ててきた。
彼が、お人好しすぎるのだと言うのだ。
兎にも角にも、ホロは彼の失言を追及することはなかった。
そうして仲直りをした二人は心機一転もう一度事態を打開する方法を模索し、そうして辿り着いた方法が金の密輸。



ここで8話にあった雑談、金と教会そして密輸の暴利の話が生きてきました。
無論、運び手はノーラ。
羊の体内に石ころほどの金を入れ、税関を抜けようというわけです*1
と、いうわけでロレンスがノーラの説得をすることになり、ここでずっとロレンスのターン!
深く考える隙を与えずにロレンスがどんどん理詰めで外堀を埋めてしまいました。
そうしてノーラは20リュミオーネ(を手に出来る可能性)と引き換えに文字通り命懸けという膨大なリスクを背負い込むのでした(つД`)


それにしても前半の三文芝居は何なんでしょうか(;´Д`)
絶体絶命のピンチだってのにコイツらいちゃいちゃしやがって
おまえら緊張感と危機感がなさすぎヽ(`Д´)ノ
まあでも、長い時をずっと一人生きたホロと孤独な行商を続けていたロレンスだからこそなんすけどね。
辛い時でも傍に誰かがいるありがたみを誰よりも知っているからこんな時でも明るく強く居られる。
ただのニヤニヤ動画のようでいて結構良い話だと思うわけですよ(゚-Å)


さて、ある程度の割愛はもはや当たり前のウルスパですが、今週省略が目立ったのはローエン商会での会談の所かな?
小説では商会を訪れてからローエンに会うまでにも少なからず色々あるんですが、アニメではホロといちゃいちゃして一晩空けたら早速ローエンを説き伏せるシーンにまでジャンプしてました。
その他にも脚注で上述したノーラだからこその理由などが省かれていますが、色々省いてもきちんと話は通っており、ストーリーとして崩れていないのが良いっすね(*´∀`*)
まあでも、小説ではもっと造詣の深い話もあるのも事実であり、小説は小説の魅力がありますのであっちはあっちでぜひ触れてみて欲しい作品です。


尚、交渉が成立したあとにノーラがロレンスだから仕事を受けたと何やら好意的な事を言っていましたが、アレは原作にはないです。
アニメスタッフの作為と意図が透けて見えるシーンでした(笑)。
それからリーベルトとやらがローエンと何かの話をしているシーンもやはり小説にはありません。
既に予想の範疇かと思いますが、このままトントン拍子に上手くいったら物語にならないわけで…。
来週は金の密輸が一筋縄ではいかない展開が待ち受けています。
浮いたり沈んだり忙しいなぁ_| ̄|○

*1:ちなみにアニメではさすがに尺の関係上そこまでつっこんだ説明がありませんが、原作では何故ノーラでしかそれができないのかについての言及もあります。羊に飲ませて税関抜けるだけなら他の羊飼いにもできそうなのだから既に色んな奴がそれをやっていておかしくないはずなのに、何故そうなっていないのかについても納得のいく構図が出来ています。