機工魔術士-enchanter- 16

機工魔術士 -enchanter- 16 (ガンガンWINGコミックス)

機工魔術士 -enchanter- 16 (ガンガンWINGコミックス)

  • 今回の名場面

ネタバレなので抜粋記載ができないのですが、何と言ってもラストページのシーンではないかと。


カリオストロ編、佳境。
フルカネルリの“偽者”の次は優香姉の“偽者”?
でも見た感じや言動は本人そのもの。
打つ手なしのハルヒコはこの境地を乗り越えられるのか。



「物の真贋とは」
というやや哲学的な命題にまで踏み込んだカリオストロ編。
中でも最難関の真偽の別がつけられないケースに前回ぶち当たったハルピコがどう答えを出すのかに注目していたました。
ですが、さすがに確認する手段がないんじゃどうしようもなく、結局は「私には判る」という都合の良い第三者の介入によってハードルを通過。
ちょっと残念な展開ではありますが、優香姉トラップを抜けた事でいよいよハルピコとカリオストロが直接対峙。
真贋に対する考え方のぶつかりあいは一層激しくなりました。


理屈の上ではカリオストロの言う所も分からなくはないこの話。
そうは言っても読者感情としては断然ハルピコ支持なわけで。
暴力で相手をねじ伏せればお終い、という安易な話じゃないだけに頑張れハルピコ!
しかし本当に、始めはなんか頼りない感じだったハルピコもいつの間にやらこんなに頼もしくなって…と変な親心も湧いてきますが、今回のハルヒコは本当によく頑張ってます。
まあ、ただ単に珍しく怒ってるシーンが多いだけかも知れませんが。


ちなみに今回は前巻ラストで前振りがあった通りメルと北都が本格再登場。
終いには骨まで顔を出してきて、主要キャラほぼ勢揃い状態に。
そんな感じで面子的にもストーリー的にもカオス感たっぷりとなってきましたが、長きに渡ったカリオストロ編も次巻で終わりとの事。
ここが終われば物語の展開上ラストも近いのかと思うわけですが、実際にもそう遠くない内にこの作品は完結するみたいです。