死がふたりを分かつまで 7

真夜中の新宿御苑で決行された囮作戦。
WALLからのサポートをもらいつつ、圧倒的多数の賞金稼ぎを相手に刀一本で立ち回る護。
順調に目的を達成しつつあったのだが、護の前に源田が立ちはだかった。

というのが前回の終盤。


今回はその続きとなりまして、護vs源田の鎬を削る立ち合いが見られます。
そしてその流れから失明する前の護は何をしていた人物だったのか、これほどまでに剣の腕が立つ背景などもフォロー。
同様に源田も凄腕であるという事実が確認できます。
但しこの御苑作戦及びワイズマンなる老人などの護を渦中とした話は7巻の序盤で一旦区切りとなっており、この巻の物語の中心ではない。


そちらが小休止のあいだ代わりにメインとなるのが遥を軸に進展するサブエピソード。
具体的には、いつものように学校に行った遥がクラスメイトが殺される未来を予知してしまい、それを何とか回避しようと奮闘するというもの。
初登場時から遥に意味ありげな視線を向けていた男子生徒に加え、先日護がとっちめたコソ泥まがいの事をしていた悪ガキ連中のうちの一人も再登場。
よもやあの時のやつがこんな形で再び関わってくるとは思ってもみなかったです。
面白い展開になってますね。


また、前回登場したシエラの代役のジュリエットも今回から活躍。
更にもう一人キロという隊員が表に出てくるのですが*1、彼も次巻での活躍が予想されます。
このふたりに井川を加え、独断専行で勝手な行動に出た遥を何とかサポートするべく行動(護はこの時別のところにおり、事態を知らないので今回は出番なし)。
そして素人なりに護の教えを実践して奮闘する遥。
この両者が次の巻の見所になりそう。


ちなみに今回は蚊帳の外の護ですが、彼の刀に変なフラグが立ちました。
次の巻ですぐ回収させる伏線とは限りませんが、ちょっと気になりますね。

*1:フォックスなどのようにスポットが当たることがなかっただけで初登場というわけではありません