ドージンワーク 6

ドージンワーク 6 (まんがタイムKRコミックス)

ドージンワーク 6 (まんがタイムKRコミックス)

5巻にて本編が終了したドージンワークの番外編。
名実ともにこれが最終完結巻。
主人公を変えての番外編の趣は如何に。


というわけで出ました、番外編。
主人公変わっちゃったんすね。
後日談的なものでもやるのかと思ってたのですが、後日も後日、3年後。
しかも主人公はなじみではなく、本編には登場していない新キャラクター。
というよりも、主人公だけじゃなく登場人物の半分以上が新キャラだったりします。


さて、その登場人物ですが、きわめて少なく何と実質三人。
本編からの登場は中学生になったソーラのみとなり、他の人物は星と露理がちらっと出てくるくらい。
本編の面影は薄く、人物も絞られシンプルな作り。


ストーリーも一本筋の脇道・寄り道なしの直線型。
口の巧い露理にうまいこと言いくるめられていつの間にか中学生なのにエロ同人─しかも陵辱系─の大手サークル作家にまでのしあがってしまった女の子の話。
名前を清水しずといい、本編の登場人物であったソーラの友達。
ソーラが同人誌活動(エッチじゃない)をしているのは周知のことであるが、しずは何しろ描いているものがものなので、ひたすらに隠そうとする。
するが、同じ事をしていればイベントの会場などで遭ってしまうこともあるわけで・・・。
という感じに結局はバレてしまい、それをもう一人の友達なおにまで知られ、友人関係の危機!?
てゆーか普通に考えて引かれるに決まってる!とドタバタ。
友達は何とかなったけれど今度は母親が・・・という塩梅に進み、口では露理に言われて仕方なくだの何だのと言い訳しつつも、実際はすっかりその道にのめり込んでるしずが弁解・弁明・自己弁護に一生懸命、というよりもはや必死な様子を描いた作品。
ちなみに今回は4コマではなくコマ割自由の一般漫画形式。


本編と登場人物も違い、趣も異なっているのでシリーズのファンが必ずしも気に入るとは限らないかも?という印象はあります。
ギャグセンスは変わらないものがありますからヒロユキさんの漫画が好きな人にはオススメ。
5巻までの本編『ドージンワーク』が好きでこの6巻も、という場合は人によると思います。
個人的にはこれもこれで面白いけれど、やっぱり本編の方が好きですね。