BAMBOO BLADE 10

BAMBOO BLADE 10 (ヤングガンガンコミックス)

遂に10巻の大台に到達したバンブレ。
そもそも2桁まで連載が続く作品がそう多くはない中、10巻ともなるとマンネリ他色々な要因から飽きが来ることも少なくありません。
でもそれがない。
未だに連載が始まったばかりの作品を読んでいるような新鮮な感覚。
はぁぁぁ、やっぱバンブレはおもしろいなぁ。


というわけで10巻です。
前回は珍しく男子にスポットが当たり（それも他校）、その上いつものノリと違った空気を見せたバンブレ。
今回はまた女子に戻りますが、メインとなるのは榊ウラ。
いよいよ、という感じ。


類稀なる才能と実力を誇っていたにも関わらずある日唐突に剣道をやめたとされていた彼女。
それを何とか引き戻そうと監督があれこれ手を回すのですが･･･。
といった形で明らかになるウラが剣を捨てた理由。
これが実に酷い（笑）。
うわぁぁぁぁとドン引きしつつ、そんな理由かよ！と大笑いしつつ突っ込まざるを得ないような理由でした。
しょーもな！実にしょうもなっ！
途中まではウラにはウラの想いがあって剣道をやめただろうに大人たちが自分らの都合や考えで勝手に剣道部に戻そうとしててひどいなぁと思ったものですが･･･。
裏切られた、見事に裏切られた。
ネタバレなので詳しくは言えませんが、そりゃあ監督や親父さんも泣きたくなるよ。
もっとシリアスで真面目な理由があると匂わせておいてこの展開。
予想の斜め上を行くバンブレ、さすがです。


ちなみに主役のはずの室江は今回も割と脇役ですが、以前礼美が怪しい微笑と共にポストに投函したモノの正体と目的が判明。
実はTV局への売り込みで、それに興味を持ったTV局が室江高剣道部へ取材に来ることに！
なるかも知れないなぁ、という話で大盛り上がり（笑）。
一方ウラのところの監督も同じような行動を取っており、その余波で全国各地の女子の猛者が一同に介す機会が設けられるようです。
この巻ではそのうちの一人が登場を果たしており、その他のメンツとタマはどうなるのかが気になるところ。
早くも11巻が待ち遠しいです。


尚、巻末にはバンブレと同時進行にて中学生を主人公にした『BAMBOO BLADE B』連載開始の告知が。
土塚さんどんだけ仕事すんのよ･･･。
そしてあとがきも。
どう考えても事実と書かれている事が間逆です。
あとがきそのものが丸々ネタとしか思えない（笑）。