デウス×マキナ 1
- 作者: 烏丸渡
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2009/02/27
- メディア: コミック
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正直表紙からはピンとくるものがなかったのでかなり迷ったのですが、裏表紙が後押し。
はいはい、結局ボクはいつだってケツですよケツ。
反省はしていない。
というわけでなんかすごいらしい新人さんのオリジナル第一作。
まずは概要を説明。
かつてあった大戦時に生まれた自律兵器「クロックワーカー」
だが、終戦を向えて久しい今となっては無用の長物と成り果てた。
しかし、クロックワーカーは意志を持ち自律する兵器。
終戦時に一斉廃棄されることもなく、今も無数のワーカーが世に散らばっている。
CWA──帝国機兵管理局は、そんな世の中で悪事をはたらくワーカーとワーカーを悪用する者達を取り締まる機関である。
とまあこんな世界観でして、時代背景は鉄道はあるが自動車はなくまだ馬車、という頃の世界。
ストーリーはそのCWAの一員であるマキナという少女が、ワーカーのデウスを従者に各地を駆け巡り取締活動をするというもの。
しかしこのマキナがまた酷い性格(笑)。
まさに暴君の二文字が相応しい性悪でして、人を人と思わぬ態度。
他人は私に協力するのが当たり前で私は他人を利用するのが当たり前、そんな思考の持ち主。
(そうなるに至る“過去”が当然の如く用意されている模様)
反面従者のデウスは錬金術師漫画のあの人を思わせるような(外見的にも)温厚な性格。
見た目も中身もすさまじい凸凹っぷりを発揮するコンビとなっています。
あ、ちなみに現状マキナにデレとかそういうのない。
もうほんっと全然ない。からっきし。
異性の前ですら平気で素っ裸を晒すほどの豪傑ですので、恥ずかしがるということもないですし、弱点らしき弱点がない(貧乳コンプレックスすら持ち合わせない)ので照れたりしおらしくなったりとか意外な一面とか見られません。
そういう意味では、最後のところで昨今のテンプレみたいな枠に嵌りきってはいないのがかえって好印象ではあります。
ただ、横暴な女の子にはそういう一面もないと!と変な期待をしている人は諦めて下さい、としか・・・。
そういったわけで、ストーリーは良作とは言えるもののまだこれといって突出したものはなく傑作や名作とは言えない。
その反面「このキャラクターなら」と期待できるものはあります。
2巻以降でまた印象や評価も変わってくるだろうと思える作品。