うつろわざるもの 3

うつろわざるもの~ブレスオブファイア4 3 (BLADE COMICS)

うつろわざるもの~ブレスオブファイア4 3 (BLADE COMICS)

往年の名作のコミカライズ第3巻。
プレイ歴はないですが、それでも十分楽しめる出来になっている一作。
今回はリュウ覚醒の一冊。


リュウは神皇フォウルの半身である。
彼と相見えることでひとつとなり消え行く存在。
しかしそれがいまの世界にとって良き結果をもたらすとは考えられない。
また、リュウも自身もただ取り込まれるのではなく、彼と話がしたいと願う。
そこで、フォウルと対等な力を手にするために竜の力を借りることにするのだが・・・。



といったわけで、序章が終わり物語が動き始めた観がします。
自分が何者であるのかも分からなかったリュウはひとまずそれを知ることとなりますが、己が何をすべきなのか、また何をしたいのかが未だ不明瞭。
生まれたばかりが故に色々と不安定なようです。
そしてその事がひとつの災いを呼ぶのですが、ニーナが堰となり事なきを得る、と。


何も知らず、歩き出したばかりのリュウ
逆に何もかもを知り、歩みを止めたフォウル。
この両者の迷いを対比させて進むストーリーには奥深さが感じられて良いですね。
ただ、若干進行が駆け足気味なようにも思えます。
この巻では竜にあって力を借りよう、と発起してから実際に力を手にするくだりなどがそうなのですが、会いに行こう→すぐに会える→一言頼んだら力を貸してくれた、とトントン拍子にアッサリと。
ゲームでもこんなものなんだろうか?と不思議に思った場面です。


ちなみに新キャラディース曰く、ニーナ=ひよこ。
言い得て妙っすね。ピヨピヨ
ちんまい感じと可愛らしさはまさにそんな感じ。