大正野球娘。 第三話「娘九つの場を占めて」


晴れてメンバーも揃ったのでさっそく活動を始める一向。
チーム名をつけ、学校に部としての申請を出し、部室やグラウンドの整備を進める。
そして練習を重ね、全員のプレーがひととおり形になってきたところで初の対外試合。
気の早いことは確かだが、試合でしか分からないものもある。
ひとまずは現状を確認する上での物差し的な練習試合の予定だったのだが・・・。

万事うまく行くことなどない。挫折の第3話。


というわけでもう試合です。
まったくの素人だった彼女達が捕球や送球などの基礎を身に着ける過程は分かりやすく、しかし簡潔にダイジェスト処理。
敗戦を糧にした特訓がこの後にあるでしょうし、初期の練習を逐一丁寧にやらないテンポの良さは逆に好印象でした。
今回のメインはあくまでも練習試合、といったところ。
その結果はと言えば・・・。
絶望にも等しき彼我の戦力差を痛感。
まさに完膚なきまでに・・・という試合内容でした。
初回を三者凡退で終えた際に次の攻撃で、と気を取り直すもまずもってその次の攻撃すら出来ずに試合終了。
当然の結果ではありますが、この辺りの流れも巧かった。
3話は全体的に段取りの良い展開になっていたように思えます。


そして今回ボロ負けしたことで「これから」の展開への期待も高まる。
衒いがなく、王道を地味にこなしていく正統派な作品ですねー。
かなり好きになってきました。
しかしあれだ、ヘルメットもなしで硬球は危なすぎる(´;ω;`)
ユニフォームもなくてそのまま制服でやっていましたし、道具面の準備もまだまだ足りないっすね。
せめて運動用の洋服でもあれば・・・。


ちなみに今週は野球以外のところでも何やら面白い動きがありました。
晶子から聞いた話だけでは随分嫌な奴、という印象だった許婚が実際は誠実で好青年。
片やなんだか軽薄でへらへらしたおかしな男──高原伴睦(ばんぼくの漢字はこれでいいのかな?)が小梅に猛アプローチ。
しかし小梅はなしのつぶて、意に介さず。
巴が呆然として固まる様子なども描かれており、おもしろいです。
あと、朝香の4番打者がイケメン。
気遣いを見せつつも容赦なくHRを放つあたりはかえって清々しい。


そんなわけで、たった1話で色々と充実していた3話でした。
満足満足。
今期の新作ではこれが一番楽しみになりました。



以下はおまけとして今週決まった暫定ポジション。
内野を固めた結果外野が悲しいことになってますし、再考は必要でしょうね。
(非力ばかりが外野に揃っているので返球に肩が必要な外野は辛い、などなど。)

  • ピッチャー:晶子

巴が最有力と思われたのですが、何かことごとく死球になる妙な癖が(笑)。

  • キャッチャー:小梅

盗塁なしのソフトルールなら乃枝が一番なんでしょうけど・・・。

  • ファースト:静

外野でも良さそう。

  • セカンド:雪

フィールディングが良いので当然っすね。

  • サード:巴

やや勿体無い気も。ノーコンというわけではないようだからどうにか投手に・・・。

  • ショート:環

雪・環で最難関ポジション固めは現状では妥当。

  • レフト:鏡子

右打者が多いと忙しいです。でも送球は割と楽です。

  • センター:記子

外野で一番守備範囲が広いのですが・・・。

  • ライト:乃枝

左打者の打球がよく飛んできます。レフトより送球が難しいとされますが・・・。