狼と香辛料 3
- 作者: 小梅けいと,支倉凍砂
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2009/07/27
- メディア: コミック
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それを阻止せんとメディオ商会からは追っ手が差し向けられた。
逃げ切るか、ミネーロが成功しメディオ側が諦めるか。
いずれにしても、捕まるわけにはいかず、ロレンスはホロと共に懸命の逃走を図るのだが・・・。
アニメの2期も始まり、同時多発的にメディア展開が広がる『狼と香辛料』の漫画版第3巻。
さて、原作1巻の大詰めとなる今回。
逃走の果てにみせたロレンスとホロ、それぞれの行動。
原作を読んだ当時の感動が絵として再現され、いま再び目の前に・・・といった感じ。
いやー、いいですね。
やはり漫画は漫画の魅力があります。
とりわけ本作は作画や構成などあらゆる面で巧くコミカライズされているため尚更です。
媒体の違うものと比較してしまうのは良くないですが、アニメでは狼化したホロがキツネみたいであまり迫力がなく残念なビジュアルになっていましたが、漫画ではその辺りの迫力も十分。
視覚化の楽しみは漫画に分があり、といったところです。
尚、今回で原作1巻のエピソードはすべて消化し、2巻の冒頭へと差し掛かっています。
加えてその1巻と2巻の間の繋ぎとして、ノーラのオリジナルエピソードを収録。
原作では数行の文で表現されていたに過ぎない彼女の境遇と、彼女に対する教会の仕打ちを見事に描いたものとなっています。
薄幸そうで可憐なノーラですが、その部分が殊更強調されるエピソードにもなっており、彼女が好きな人にとっては最高のサービスかも。
巻末にもおまけ漫画が4頁収録されていますが、それの比じゃないですね。