狼と香辛料Ⅱ 第六幕「狼と信ずべき神」


ヨイツに関する情報をきっかけにホロとの仲を違えてしまったロレンス。
アマーティにホロを奪われないためには彼との勝負に勝つ以外にない。
後がなくなったロレンスはあちこち奔走し、相場崩せるだけの黄鉄鉱を仕入れようとした。
だが、最大の買い付け先であったはずのディアナから届いた伝言は・・・。

クメルスン編クライマックスの第6話。


というのは全部ロレンスの思い込み。
実はホロはあの事をきっかけにロレンスを見限ってなどおらず・・・という話でしたとさ。
ロレンス「売りだ」
ホロ「倍プッシュだ」

はいはい、めでたしめでたし。
なんという茶番。
ロレンスもアマーティもホロの手の平の上で踊っていたにすぎない。


というわけで、最初から勝負の結果など関係なかったという今回。
それでもそうと確信できるまでのロレンスにとっては冷や冷やものの綱渡り。
黄鉄鉱の市場を前に、ドキドキハラハラの展開が繰り広げられこのエピソード最大の盛り上がりが・・・なかった(´・ω・`)
やはり尺に都合があり、心理描写を表情と科白でしか表現できないアニメではこれが限界か。
よく作られている方だとは思いましたが、俗に言う原作厨的な見方では明らかに不足・不満のある内容でした。
また、相場の展開に限っては説明不足な事もあり、原作読者でない人にとっても・・・というより、原作読者でない人ほど面白さが分かりにくくなっていたように思えます。
アニメを先に見て、それから初めて原作を読む人が一番ハッピーかも知れないですね。
逆は色々と細々したところに目がついてしまってあまり純粋には楽しめないかも。


というわけで、やや酷評のまま完結となったクメルスン編。
最後にホロとロレンスのいちゃいちゃがたっぷりありましたので、或いはそっちをメインの楽しみにしている人にはこれで良かったのかも。
しかしこうして改めてアニメで見てみると、ロレンスは本当に情けないなぁ。
マルクは元より、小僧にすぎないラントにすら男として負けてるなんて・・・。


ちなみにホロがアマーティに一体何を言われたのか。
これに関しては原作でも未だ不明。
読者(視聴者)が好きに想像して下さい、という事のようです。


さて、事前の情報によるとアニメでは原作4巻は飛ばされるとのこと。
次回からは5巻の内容になるかと思います。
5巻からのエピソードで登場するある人物を楽しみに2期を見ているようなものなので、今から待ち遠しいです。