Phantom(ファントム) 第22話「激昂」


玲二へ2年越しの復讐をすべく日本へと渡ってきたキャル。
その怒りの矛先はエレンへも向けられることとなり、返すエレンも敵意を隠さない。
新旧ファントムの正面激突が勃発するかに思われた。
しかし駆けつけたリズィの仲裁によりひとまずそれは回避されたのだが・・・。

哀しみともどかしさの渦巻く第22話。


さて、かつての玲二への憤りを思うままぶつけてくるキャルですが、リズィも言っていたように何だか危うい感じ。
ふっ切れて自棄になって火の中だろうが何だろうが構わず突っ込んで行っているようで、強くなったというよりはただ無謀になっただけといったような調子。
てゆーか本当に荒みきってますねー、心が・・・。
玲二が好きすぎた反動にしてもああまでとは、人の心情ってのはわからんもんです。
まあでも、外見があれだけ成長していてもまだ16歳くらい。
言ってみればガキなわけで、そう考えると拗ねて嫉妬して怒って当り散らしているだけに等しい現状も子供らしいっちゃらしい。


それに比べてリズィ姐さんの何と大人なことか。
仲裁に来た場面はまさに「キターーー!(゚∀゚)」状態でしたが、去り際に残した言葉が・・・。
「いまを生きろよ、ツヴァイ。・・・クロウの分もな。」
ね、姐さん(´;ω;`)ブワッ
エレンだキャルだ言ったところでこのアニメの真のヒロインはリズィだよ、もう間違いないよ・・・。


一方日本編でのヒロインとなりそうな美緒は保険というか弾避けというか、いずれにせよ梧桐組を通しての対インフェルノ用のワイルドカード
利用するための存在であった、と。
でも玲二のことですからねぇ、その辺割り切れずにどうせまた変に情が移っちゃって下手をこくに決まってるから困ります。


その他、今週は沢城さんの演技の幅が光った反面、作画にところどころ難があった感じですかね。


さて、そういったわけで怒りと憎しみでもって玲二にぶつかっていくキャルが全面に描かれた22話でした。
そしてキャルはそうすることで玲二にも歯向かって来て欲しいようですが、相変わらず事なかれ主義であの性格なので煮え切らない玲二さん。
(しかも俺の命は良いからエレンだけは・・・って、それ火に油だから。地雷だから。もうやだ、どこまでバカなのこの人。)
残り話数的にもそろそろ結末が視野に入ってくる頃。
このまま仕掛けて焚きつけて挑発しても非暴力を貫く玲二にキャルの方が折れて彼を許してしまうのか。
一番王道のパターンですが、ありがちで平凡すぎてそれだと興醒めな気もするだけにどういったラストになるのかが気がかり。
丁度来週に最大級の挑発があるようなので、それに対する彼の反応・対応を見ればある程度先が読めるかも知れません。