夜桜四重奏 7

夜桜四重奏~ヨザクラカルテット~(7) (シリウスKC)

夜桜四重奏~ヨザクラカルテット~(7) (シリウスKC)

円神の放った刺客が一人、死霊使いのざくろとの荒事の決着し、ひと時の平穏を取り戻した桜新町
今回はそんなざくろ編の後処理と後日談を一話だけ織り込んだ他はすべて過去編。
時代は江戸まで遡り、昔々の桜新町の様子が描かれる。


というわけで7巻は過去メインの巻です。
登場人物は秋名のご先祖と士夏彦兄妹、そしてマリアベル
士夏彦兄妹を中心に物語を進行し、かつて秋名の先祖が直面した課題を描くという話。
マリアベルとの出会いからいまに至るまでの経緯や八重が桜新町の土地神となった経緯も窺える仕様になっています。


が、話としては若干弱いかな。
元々奇抜な展開を魅せる作品ではありませんが、あまりにも先が読めすぎる観があります。
また、つまるところ何を描き伝えたかったのかがいまいち不明瞭。
1冊にも渡って描いた割には必要不可欠なエピソードだったとは思えず、しっくり来ない。
次巻ではまた現代に戻り、いつもの面子が活躍するようなのでやはりそちらの方が期待が高いですね。