DARKER THAN BLACK−漆黒の花− 1

アニメ第二期『流星の双子』が好評放送中のDTBの公式コミカライズ。
アニメ第一期『黒の契約者』の直後を軸に描かれる完全オリジナルストーリー。
作者は先般『いばらの王』『学園創世猫天!』の二作品を書き上げた岩原裕二さん。
キャラクター原案として黒の契約者の頃より制作に携わっている人でもあります。


というわけで、かの黒歴史以来となるDTBのコミカライズ。
こちらは本格派の呼び声も高く、心待ちにしていた人も少なくないのではないでしょうか。


さて、まず本作の時系列についてですが、上述の通りアニメ『黒の契約者』の数週間後と直後になっています。
そのため登場人物は『黒の契約者』で生き残った人に限定され、また、『流星の双子』のみに出てくる人物の登場もありません(いまのところ)。


主人公はアニメ一期に引き続き黒(ヘイ)。
ただし個人的に行動しているらしく以前のような組織の後ろ盾がなく、銀(イン)のサポートだけを頼りに活動。
ナイフなどの物資もストックが尽きたらそれまでのようです。
そのためかやや焦りの様子が見られるなど、アニメ一期の彼とは少々違った印象を受けます。


また、ストーリーは完全オリジナルということで、DTBの世界に触れるのは初めてという人でも楽しめる作りにはなっています。
いますが、世界観や設定・登場人物などはアニメから純粋に継承しているため、やはりアニメを事前に把握しておいた方がより理解が深まる・・・裏を返せば知らないとイマイチしっくり来ない面があるのも確かです。
(一応巻末には簡単に世界観を説明するオマケ漫画が収録されています。)


尚、本作のストーリーはアニメ一期と二期との整合性が取れるよう作られているらしく、極端な崩壊はなさそうです。
それでも若干雰囲気が違ったりはしますが、それはそれでこの作品の世界として享受できる程度。
むしろ今後の展開次第では、アニメ二期へと繋がる要素や伏線が生まれることもあるのでは、と期待が持てます。