Pumpkin Scissors 12
Pumpkin Scissors(12) (KCデラックス)
- 作者: 岩永亮太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/11/17
- メディア: コミック
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ともすれば歴史の大転換点ともなり得るこの催しを前に、各所で様々な動きが起こり始めた。
大いなるうねりに対し、はたして帝国は・・・。
ついに国家の枠を飛び越え外交を焦点とし始めた第12巻。
さて、冒頭の通り0番地区編が終わり、新章突入となる今回。
風呂敷が一気に広がった観もあり、話についていくだけでも結構な読み応えがあるといったところ。
と、同時に何だか三課そのものの存在はやや希薄になったでしょうか。
一応伍長の経歴などが今後の鍵を握るとしてそれなりの扱いはされていますが、ことこの巻だけに関して言えば三課は居るんだか居ないんだかわからないような状態。
しかし現状はまだ新展開も導入の導入に過ぎず、いずれまた三課が表舞台に出てくることもあるはず。
やや待ち遠しくも、その辺りは次巻以降へ委ねる感じかな。
一方、三課以外のところでは様々な話が進行。
あのセッティエームの再登場を含め、ローデリアも国を挙げて物語の根幹に介入してくる様子。
ついこの間までは帝国以外の国といえば、せいぜいかつての戦争相手である共和国がちらほら話題に挙がる程度でしたが、今後はだいぶ違った様相を呈しそう。
しかもそこに例の謎めいた結社「銀の車輪」も関わってくるとなると、いよいよ混沌極まりないことになりそうです。
そのほか、インターバルといった要素も兼ねてマーチスをウェブナーの出会いといった過去のエピソードも収録。
また、ウェブナーはこの回想話の他にも中心となる話があり、今回は出番が多い。
逆にアリス少尉はかなり出番に乏しく、今回は残念な人です。
これも次に期待。