BAMBOO BLADE B 2

BAMBOO BLADE B 2 (ガンガンコミックス)

BAMBOO BLADE B 2 (ガンガンコミックス)

ひょんな事から入学したての飛鈴中剣道部の部内対抗戦に駆り出された「小学生のケンちゃんにも勝てない」大城戸ユウ。
だが、大方の予想を覆し、劣勢だった角先生サイドで一番の活躍を見せるユウ。
その実力の程を知り、部に引き込もうとする先輩。
かたやユウも初めて剣道で勝利し、人に褒められたことでその楽しさを知るのだった。

本家そっちのけでいま注目のBBB第2巻。


さて、案の定というべきかユウ無双で幕を開けた第2巻。
自称剣道嫌いのユウですが、今回の一件で少し剣道に対する想いにも変化が生じた様子。
そして何より、強い人ウェルカムな一部の先輩が黙っておらず、当然ユウを入部させようとするのですが・・・。
この先の展開がBBAと大きく違うところ。
ユウの立ち位置・扱いもあちらでのタマちゃんとは異なり、この巻を読むことでBBBのコンセプトと構図が初めて見えてくると思います。

まず、ユウは入部しません。
今後はどうなるか分かりませんが、現時点ではそぶりもなし。
また、彼女を入部させるべく誰彼が勧誘活動に必死になって・・・という話もありません。
どうやら本作ではユウは主人公といえどさりとてメインではなく、剣道で強くなろうとする男の子達を傍観(時々関与)する役割のようです。
さらには、登場人物の中に明確に「強くなろうとする理由」を示すキャラがいるなど、目標意識がはっきりした作りになっています。

そういった関係からもコメディ色が強かったBBAよりも笑いの要素は控えめになり、その分剣道色が色濃い。
真面目というか、“ひたむき”といった感じですね。
土塚さんもカバーの折り返しにて「試合や練習をじっくり描こうと頑張っている」とコメントを残しています。
(まあ、今回の対抗試合に関しては数コマ決着や結果だけの描写が中心で、Aの時とさほど変わりはありませんが。)


一方、顧問の件に関しては思わぬ展開が待ち受けており、早くも不穏な気配が・・・。
次回には練習試合も控えており、それと併せて顧問関連を中心に物語が進行しそうです。


尚、今回は回想シーンでキリノが登場します。
しますが、顔はのっぺらぼうです。
中学時代のキリノが見られる!と期待するとがっくりきますので、ご注意下さい。