BAMBOO BLADE 12
BAMBOO BLADE 12 (ヤングガンガンコミックス)
- 作者: 土塚理弘,五十嵐あぐり
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2009/11/25
- メディア: コミック
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「もっと前に連載を終わっておくべきだった」
とまで言われた紛糾の11巻の続きがようやくの発売。
良くも悪くも要注目の第12巻。
はたして、その内容やいかに。
というわけで、それでも土塚なら・・・土塚ならなんとかしてくれる!とばかりに期待と不安の入り混じった思いで迎えたファンも少なくないであろう12巻です。
てっとり早く総括からいきます。
前半は相変わらず意味不明。
しかし後半は多くの人がバンブレに望んでいるものが戻ってきたはず。
まず前半ですが、依然として迷走するウラの親父さんとブラックデュランネタによるプッシュ。
ギャグとしてみれば面白くないわけではない。
しかし、わざわざバンブレでやるべきこととは思えない感じは前巻同様払拭できず。
とりわけウラに関しては、現状では存在意義が不明。
元々はタマのライバルとなり、タマと同等かそれ以上の同年代の女の子という役者が必要だという流れから生まれたように思えた彼女。
しかし既にウラを差し置いて「珠姫に初めての本当の敗北」を与える役割を担う人物が出てきてしまいました。
ウラ、テライラナス。
ただしその人はもう現役ではないようなので、純粋にはライバル足り得ないということかも。
何より、あれだけの手間をかけて描いてきたキャラであるだけに、ウラにはこの先大きな意味が出てくるはず。
彼女の真価は13巻を待つしかなさそうです。
一方、後半についてはほぼ満足。
長いこと「らしくない」バンブレが続いていただけに、久しぶりに「これが見たかったんだ!」というものが見れた思いがします。
若干おっさんの自分語りが煩わしい気もしますが、女の子+おっさんあってこそのバンブレなのでこれは許容範囲。
全体的な流れも元に戻ったような節がありますし、次巻以降は期待して良さそう。
尚、今回は回想にてタマのお母さんの若かりし頃がちらほらと。
これまでのぼんやりとした出番ではなく、しっかりとした登場なのでどういった人でどんな表情をする人だったのかを知れるようになっています。
また、電話口なので会話のみの登場ですが、BBBからキリノの後輩タツミの出番もちょっとだけあり、あちらとの些細なリンクも仕込まれていました。
いやぁ、それにしても椿さん・・・まんまおっきなタマちゃんですが、素敵な人だ。
ほんの数コマで読者を魅了するとは、やはりただものじゃないですね、キャラ的にも作者(土塚・五十嵐コンビ)の手腕的にも。