DARKER THAN BLACK〜流星の双子〜 第八話「夏の日、太陽はゆれて・・・」


どうにか北海道を脱し、東京へ向かうべくカシオペアに乗った黒(ヘイ)達。
だが、列車には既にFSBのレプニーン少佐とターニャが待ち構えていて・・・。

すれ違い別れ行く少女らの物語、第8話。


さて、8話です。
契約者となったターニャと再び対面した蘇芳。
ターニャは彼女に契約者として当然の問いを投げかける。
返す蘇芳はターニャへの思いやりすら見せるのですが、想いが交わることはなく・・・。
そのまま追うターニャ、逃げる蘇芳という形でぶつかりあうことになり、その結末は、ターニャの死というものでした。
ちなみにやったのは蘇芳の仕業に偽装した紫苑だったわけですが、それで結果が変わるわけでもなし。
そして、ヘイと蘇芳はこの一件を境に物別れ。
別行動を取ることになり、次回へ。


という8話でしたが、個人的に目がいった点をさらってみます。
まずGが気持ち悪いです。
特にジュライにまとわりついていたやつは不必要に作画がリアルなクオリティで、なんかこう、見るに耐えないおぞましさが・・・背筋がブルッと。


そしてついにヘイの大食い症が戻ってきました!
ファンとしては、これは喜ばしいことの内に入るんじゃないでしょうか。
やっぱりものすごい量の食事を瞬く間に平らげていく姿あってこそのヘイというものを強く実感した場面でもありました。


ターニャが死んだ。
その割りに悲しくもなければ、驚きも虚しさもない。
まあ、死んでしまうことは半ば決まりきっていたので驚きがないのは当然かも知れませんが、どうもしっくりきません。


元より今回に限らず、二期は容易く人が死にすぎるというか、死んだ後のフォローが雑すぎる気がします。
殺し合いの中に生きる契約者を描く物語ですからバンバン人が死んでいくのは必然であり、それはかまわないのですが(一期もそうでしたし)、死ぬまでの流れやその後の展開が良くない気がします。
一期の頃は敵であれ誰であれ、死というものをもっと重んじて丁寧に描いており、得も言われぬ寂寥感や死を悼む空気というものを伴っていたのですが、二期にはそれがない。
エイプリルやニカ、そしてターニャにしても、死の瞬間を描写するのみでその後はほったらかし。
唯一その後をちゃんと描いたのはみちるさんだけでしょうか。
総じて、物語に起伏をつけるためだけに死という結果を与えられて登場人物が殺されているだけとでも言えばいいのか、うまく伝えられている自信がありませんが、とにかく「死」を軽んじすぎな感じ。
もう少し余韻というものが欲しいですね。


というわけで愚痴と不満だらけの感想になってしまいましたが、銀(イン)に関する部分で新たに判明した点もありましたし、何よりやっぱりヘイが段々と“元の感じ”に戻ってきているのが印象的な回でした。
そして、来週はあのKYコンビが二期初登場。
自身が言っているように確かに場違いなあの二人ですが、良い味をだしつつ稀に良い仕事をするので侮れません。
(一期16話でのガイのヘイへのお説教は今でも印象深い)
二期ではどういったことをしてくれるのか、期待していいのかな。