テスタメントシュピーゲル 途中経過における雑感

オイレンシュピーゲル』と『スプライトシュピーゲル
ふたつの物語をひとつへと結合させ、完結へといざなう新シリーズが満を持して登場。
今回は、まだ読み終わっていないこの作品についてひとつふたつ言及。
普段は読後にしか感想はかかないのですが、特例ということで・・・。


えー、まずですね、現物を見たことがある人ならばお分かりかと思いますが、すごく・・・分厚いです。
規格外の厚さといえば電撃のとある著者の方が有名ですが、あれには遠く及ばないとはいえ、角川スニーカーでこの厚さは珍しいです。


それに伴って必然的に文章量も増えることとなりますが、元より情報量の多い作品なだけに、100頁くらい読んだだけでかなり満ち足りた気分になります。
先が気になる欲求といつ果てるとも知れぬ残りページ数とが天秤にかけられ、眼精疲労と脳が疲労したことによる糖分不足が訴えられ始めます。
しかもですね、ライトノベルと言えば比較的頻繁に改行がなされ、割と白い部分が多いものだという認識が一般的になされており、事実その通りであるのがほとんどなのですが、ただでさえ膨らんでしまったページ数を少しでも削るためなのか、本作においてはその常識は通用しません。
ページの上から下まで黒いのがびっしりです・・・。
1ページ辺りの文字は、普通に一般文芸の文庫本と肩を並べられる文字量です。
やたら分厚い上に内容的にも煮詰まっているので、質・量共に密度が高い。
うぶちん、これ・・・読み応え、ありすぎ。


というわけで、かなりの遅読である僕にはとても一朝一夕で読み終えられる代物ではなさそうです。
ゆえに、読む気がなく、まだ読んですらいなくのではなくて今現在奮闘中だよ、というアピールも含めて途中経過の報告と相成りました。
2〜3日中に読了し、きちんとした形でお伝えできれば・・・と思います。


尚、これまでのところ両シリーズを統合したという割には、オイレンサイドからの視点及び登場人物を主体とした展開しか見受けられません。
最後まで読んだ人の話でも終始そういった調子らしいので、スプライト側にライトが当たるのは次巻以降のこととなるのでしょうか。
それとも、あくまでオイレンを主体としつつそこにスプライトが合流する形となるのか、未知数です。