聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス) 第12話「刀鍛冶-Blacksmith」


明らかになったルークの過去、リサの素性、リーザへの想い。
そして、ルークがリサに・・・。
リサがルークに抱く想いとは・・・。

昨今隆盛著しいライトノベルを原作とするアニメ、最終回。


さて、最終回です。
シーグフリードとは結局何だったのか。
いまいち判然としないまま、とりあえず喚き散らして街をめちゃくちゃにするから成敗しようということで片付けられ、一件落着となってしまいました。


まあでも、原作がまだまだ続いている作品だと考えると、1クールでそれなりにまとまってはいたかな。
なんだか酷い作品だなぁと思うこともしばしばあった割に、終わってみればぼちぼちの出来。
「聖剣はできていない」「対ヴァルバニル問題も何も進展してない」にしてはどうにか最後はきれいにまとめていたように思う。


ただ、セシリーは結局最後まで主人公としては残念な子のまま。
特に10話以降は輪をかけてひとりよがりなアホになっていたのが可哀想な感じ(´;ω;`)
もうちょっと共感を持って親しめるような人物に仕上げてあげれば良かったのに・・・。
頭の可哀想な子を見るような目で慈しまなきゃいけないなんてのは主人公像として絶対間違ってます。
(原作は知らないので、原作からしてまんまあの通りだったのなら仕方ない)


とまあ、最後まで見続けたのが不思議なくらい微妙な作品でしたが、リサとアリアは素直に評価したい。
リサは健気で良い子。
アリアは腰つきがエロい人。という意味で。
いや、ほんと、最終回はアリアが生きてて良かった。
どう考えてもあそこで死んでしまうようなキャラじゃあないのに、あまりにもテンプレ通りの死亡フラグを立てるものだから驚いた。


ああ、それとこのアニメは悪役も素敵だったと思います。
1話といい12話といい、刀ができるまでの間親切に待ってくれた彼らは悪役の美学を貫き通して輝いていました。
たとえそれがバカらしい行為であり、あの隙に仕掛けていれば結果は真逆になっていたとしても、です。



冗談です。
特撮ヒーローものじゃないんだから暢気に待つとかあり得ないです。
1話も12話もアクションのクオリティは結構高かっただけに、錬成中の間(ま)をもっと巧い形で埋めてくれれば言うことなしでした。
前後の殺陣が頑張っててもあの間があることで急に白けてしまったのが勿体なかったですね。
もし二期があるのならそこを何としても改善すべきでしょう。