あっちこっち 3
- 作者: 異識
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2010/03/27
- メディア: コミック
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にぶちんな天然ジゴロとツンデレな女の子の取り合わせがメインという本作。
おや?でも何だかそれ以外の所の方が面白い気がしてきたぞ。という第3巻。
さて、早いもので、あっちこっちももう3巻です。
自論ですが、四コマは3巻が真価を問われる巻であるという見方をしています。
というのも、ネタにマンネリ感が出始めるのが丁度その頃である一方で、各登場人物の個性と役割分担が定着し切るのもそれくらいであるから。
そういった観点からすると、今回のあっちこっちは50/50(フィフティーフィフティー)というところかな。
まず、率直に言ってネタの転がし方にマンネリが感じられ始めた観は否めません。
とりわけ伊御とつみきのやり取りにその傾向が見られ、初期の頃はニヤニヤあるいは微笑ましく見ることができた光景もそろそろ飽きてきました。
一方で、あまり出番の多くないクラスメイトの三人が良い味を出してきています。
深山佳奈 崎守咲 西原京谷の三名 校内缶蹴りの際の出番が印象深い連中です
出番が少ないだけにまだ見慣れない感じが新鮮で、既に個性も役割もすっかり定着しているいつもの面子に彼らが加わった時の展開が面白い。
そういった意味では、今回ほぼ出番が皆無に等しかったみいこ姉やキクヱ先生にもう少しコンスタントな出番があると尚良いかもしれませんね。
基本的に新キャラが投入されることがない&環境や関係に変化がない作品なだけに既存のキャラクターでどうやりくりするかが重要で、それ如何によってマンネリかどうかの印象も大分変わりそう。
ただし今回はほんの少し、本当に少しだけですが主役二人の関係に「変化の兆しが出たかも知れない」くらいの変化はありました。
ただまあ、それも大勢に影響はないので結局は些細なことです。
3巻はクラスメイトの出番が比較的多めだったので、あとはここに先ほどの大人両名が加われば・・・といったところでしょうか。
4巻はそこに期待。