閃光のナイトレイド 第3話「ビッグフォーに影は落ちる」


長らく音信普通・行方不明であった兄から雪菜の元へと届いた手紙。
時を同じくして、上海の四大デパートに爆弾を仕掛けたという犯行声明を掴んだ桜井機関。
優先すべきはどちらか。
そして、兄の思惑とは・・・。
陰謀が交錯する第3話。


いまはこれが一週間の楽しみのひとつ。
そんなナイトレイドの3話ですが、前回前フリのあった雪菜の兄に関する案件が今回のメイン。
国家の裏切りものであるらしい彼が具体的に

  • 何をしたのか。
  • 何をしようとしているのか。

この辺りは依然として明らかになっていませんが、とりあえず雪菜を同胞に引き込みたいらしいことが判明。
と同時に、敵対組織になるであろう桜井機関の戦力分析なども兼ねて爆弾を仕掛けた模様。
そしてあわよくば返り討ちにできれば・・・との思惑もあったのだと思いますが、そこはそれ。
葵らが善戦してどうにか退けた格好に。というのが今回の流れでした。


いやー、いずれあるだろうと考えこそはすれまさか3話で早々と敵勢にも能力者が出てくるとは。
しかも単一能力者ではなくハイブリッド・・・。
この先あんなのが何人も出てくるかも知れないと思うと、桜井機関はやや戦力不足な観があります。


そして今週はアクションが際立っていた印象が強い。
でもあれだけ動いてるのにどこか派手さに欠けるのは、それがこの作品の持ち味ということなのかな。
地味で堅実な感じのするアクションシーンでしたねぇ。
しかし各々の能力の使い方は面白かった。

中でも頻繁にテレポートを駆使してくる相手に対し、手の内を隠して凌ぎつつここぞという時にだけテレポートを使って裏をかいた葛が秀逸。
能力を使いすぎ・頼りすぎによる慢心を上手に突いた形でした。

一方で、能力を活用してそれぞれ対処したとはいえ爆弾の扱いがぞんざいすぎる気が。
いまだとフィクションに出てくる爆弾と言えば、やれ振動や傾斜を感知だの触れたら起爆スイッチが入って手が離せなくなるだのやたらに高性能なのがセオリーですが、80年近く昔だとあんなものなのかな?


そしてもうひとつ気になったのは、やはりかねてからの懸念事項だった「時間制限」。
何分というハッキリしたことが明かされておらず、大体のリミットしかわからないため演出の都合でかなり裁量的に扱われそう。
今回少なくとも4〜5分は経過していましたが、場合によってはそれ以下で切れたりそれ以上持続したりしそう・・・。


その他、桜井の付き人みたいなもじゃ毛の帽子男も能力者であることが判明。
あの幼児の成り行きを見るに、触れた相手の記憶の一部を改竄ないしは消去できる様子。
ということは、1話で拿捕された囮の三人も始末されたわけではなく、葵の能力関連の記憶だけ弄って解放されたりしたのかも。


来週は、未だに反りが合わない葵と葛のお話になるようです。
何かをきっかけに多少なりとも馬が合うようになればいいのですが、はたして次回でそうなれるかどうか。