BAMBOO BLADE 13

BAMBOO BLADE 13 (ヤングガンガンコミックス)

BAMBOO BLADE 13 (ヤングガンガンコミックス)

あぁ、目から汗が・・・。
久しぶりに漫画で涙が零れた。
良い歳した大人が・・・とは言わない。
恐らく誰が読んでも何かしら感じるものがあるはず。
それぐらいに、最高のモノがここにある。
BAMBOO BLADE』第13巻、紛れもない傑作。


さて、11巻の頃などは道を見失ったのでは?とすら思えたことのあった当作品だが、ここにきて最高峰の仕上がりを魅せてくれた。
いまならアレも必要な素材・伏線だったのだと解る。
今回は本当に本当に、“剣道”を題材とした漫画として素晴らしい。
確かにこのエピソードでは室江校は背景にすぎず、主人公だと思っていたタマすらも終盤は傍観者となっている。
しかし読んでみて思ったのは、その認識がそもそも間違いだったのではないか、ということ。
主人公は、剣道をするすべての女の子なのだ。


とまあ、少し熱く語ってしまいましたが、それぐらい今回は読み応えがある。
これまで部活動を描くことを主軸とし、比較的試合描写は割愛していたのが嘘のよう。
1巻ほぼ丸々試合→試合の超高密度だ。
この時のために取っておいたかのように出し惜しみなく、様々なものが詰め込まれている。
その中でも序盤と終盤の2回に数頁ずつしか見られないのだが、吹き出しはおろか擬音語すら一切用いない試合描写は圧巻。
これだけのものを構想した土塚さん、そしてそれを見事に表現した五十嵐さんのタッグに感動した。
(一部に過剰演出も認められるが、そんなことは気にならないくらい全体のクオリティが高い)


すごいクライマックスだった。
お腹いっぱいです。
でも、まだ最終巻?がある。
一体どうなっちゃうんだろう。
楽しみで仕方ない。