ブレイクブレイド 4〜8巻
- 作者: 吉永裕ノ介
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2010/05/26
- メディア: コミック
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だが、相手は分隊にも満たないわずか5名のゴゥレム乗り。
第二陣として控えているであろうボルキュス将軍との戦闘は更なる苛烈なものとなることが想像に難くなく・・・。
国の、個人の命運が大きく変わる第2章。
さて、3巻までをゼス編として第1章とし、以降8巻までをもう1章として考えてみました。
この4〜8巻では、アテネス軍が誇る名将ボルキュス率いる軍勢と、バルド・トゥル将軍を筆頭にライガットを加えたクリシュナ軍の全面対決が展開されます。
ここからは中隊規模での戦なので、3巻まで以上にバンバン人死にが発生。
思わず「なぜ殺たし!」と叫びたくなるような顔キャラの戦死もザラ。
この辺の容赦のなさは「どうせこの人は死なないだろう」という憶測を不確実にさせていて、物語を楽しむ上で非常に良い方向に作用していると思う。
その他、特筆すべき点としてはやはりライガットの扱いについて。
貴重な戦力を唯一扱えること
国王ホズルの親友であること
その后シギュンからも過大な扱いを受けていること
これら諸々の条件がために、どうしても特別扱いになる主人公。
特にこの2章では、命令違反をし一個中隊が待ち受ける敵地へとライガットが突っ込んで行ってしまうという事案が発生するのですが、そんな彼を救出すべく一個分隊以上の戦力が割かれるという現実ではあり得ないような展開へと発展。
が、本作ではこれを「主人公だから」「特別だから」と、暗黙の了解にはしていない。
むしろライガット本人が誰よりもそれを痛感し、重荷と感じていることが描写される。
尚、上述の単独行動の結果ライガットは・・・というよりクリシュナは他には替えられないものをいくつか失います。
正真正銘の鬱展開が待っているので、あらかじめ覚悟がいるかも。
一応この手の作品では死が直接的に描写されない限りは死亡したとは限らないのがお約束ですが、今回は・・・。
最後にあとひとつ。
4〜8巻はハッキリ言って、ライガットよりもイケメン眼鏡のための章です。
眼鏡の動向に全力で注視して下さい。
株価の乱高下もありますが、一度下がった後はものすごい勢いで上がり続けます。
思わず笑いが漏れてしまうほどの活躍ぶりは、尋常じゃないです。
ちなみにカバー下やカバーの折り返しなど、限られたスペースをどうにか利用して設定などの資料が公開されています。
知っておくと面白い情報もあるので、お見逃しなく。