ストライクウィッチーズ 2 第6話「空より高く」


軌道エレベーターかと見紛うようなネウロイが出現した。
そのコアははるか成層圏の中層──高度3万Mという驚異的な高度に位置するという。
いかなウィッチといえど単独飛行ではとてもコアを破壊しに行くことは適わない。
そこで、コアの破壊任務にあたる2名のペアを他の者達がリレー形式に輸送することで高度3万Mまで打ち上げる作戦を取ることになったのだが・・・。
これなんて最終回?という第6話。


というわけで、空気もないような遥か上空での作戦行動が必要となったウィッチ達。
単独でも確実にコアが破壊できるように、ということで破壊任務にあたるペアのうち一名は火力を買われてサーニャが選出される。
ならば残る相方は自分を置いて他にないと豪語するエイラだったが、残る一人に求められる能力はサーニャの露払い。すなわち護衛。
「避ける」ことに長け、「防ぐ」ことが苦手なエイラでは不適格とされ、その任には宮藤が就くことに。
しかしエイラは当然納得が行かず・・・というのが今週のお話。


で、まあなんやかんや
があって、いざ作戦決行→土壇場でエイラ奮起→挿入歌→なんという固い絆→イイハナシダナー(´;ω;`)
と、展開していってハッピーエンド。
挿入歌中は映像と音楽のシンクロも見所でした。


しかし何も定員が制限されているわけではないのだから宮藤はフェードアウトする必要はない。
ないが、そうなると「二人だけの世界」にお邪魔虫が居ることになるということで、大人しく退場していく彼女。
主人公なのに・・・。
今週の話は、あくまでエイラとサーニャのエイラとサーニャによるエイラとサーニャのための物語ということなんでしょう。
つくづく影の薄い主人公(´;ω;`)

一応エイラを連れて行くことで力を使い果たしたかのような描写が見られるので、無理矢理っぽいとはいえ宮藤アウトの理を通していると言えなくもない。



それにしても今回に限らずなんとも作戦無視・命令無視が横行している作品である。
しかも結果論ありきで不問に付される傾向まである。
この辺は見る人によっては大きく評価が分かれる要因になりそう。
軍紀を乱して美談を演出されても・・・と思う人が居ても無理はないかな。


かくいう自分はと言うと、この作品については大体OK。
基本的に許容できる。
同様のことがリアリティ重視の作品ないしはシリアスな作品で展開されれば恐らく納得がいかないだろうけど、生憎ストライクウィッチーズはそういう作品として認識していないので問題ない。
あくまで軍隊や軍人というものよりも一個人を重視しておもしろおかしく、時に感動的なことを描こうという作品だと思っているから。
そういった割り切りができれば、本当に面白いアニメだと思う。


そしてエイラは本当にバカでした。良い意味で。
愚直なまでにサーニャ大好きの阿呆と言っていい。
1期を見ていなくても今回だけでそれが判るくらい。
何しろあのまま宮藤に任せた方が、こと「サーニャの安全面」においては最適の選択。
にもかかわらずの行動であるからして、真性のサーニャ狂において他ならないと言える。


その他、細部のどうでもいい話。

  • 防寒対策

色々やってますが、基本は厚着。
が、やはり下半身はいつものままで・・・。

  • 人力ロケット

テラシュール。
組体操でこんなのあったなぁ、とそんなことを思い出してしまった。

という6話でした。
2期3話から見始めたこのシリーズですが、相変わらず短い中で濃い物語が展開されていて良いですね。
来週はギャグ回っぽいので、3話みたいな低俗なものにならないか若干不安。