青の祓魔師（エクソシスト） 4

青の祓魔師 4 (ジャンプコミックス)

訓練合宿の一貫として燐たちに課せられたひとつの課題。
合格を目指し各自これに臨んだのだが、単独での遂行は困難と判断した彼らは協力して事にあたることとした。
そしてその紆余曲折の最中、燐は“仲間”の価値を勝呂から気付かされるのだが･･･。
急展開でもって新展開へと発展する第4巻。


さて、毎度待望の新刊。
今回は例のテストの続きから。
結果から言ってしまうと、テスト自体は思ったよりすんなりかつあっさり終了。
問題は、その後に仕掛けてきたアマイモンとの衝突。
画策したのはかねてより怪しい動きの見られたメフィスト。
これをきっかけに、大切さを知ったばかりの仲間と燐の間に軋轢が生じてしまい･･･。
というのが今回の話の二本柱のうちのひとつ。


もう一方はメフィストの真意を巡るお話。
悪魔と言えど腐っても数百年に渡って騎士団の一員として貢献してきた彼。
先般の怪しい行動もすべて騎士団に利するための明確な目的があってのことだった事実が判明する。

ついでに言うとその過程で燐の正体などすべてが露見。
これも彼の計画のうちだった模様。

しかしまだ腹の内をすべて割ったとは思えず、もう一段奥深くでまだ何か企んでいるのではないか、とシュラなどは依然として全面的には彼を信用していない。
それは一連の騒動に対し査問を執り行った騎士団本部も同様で、彼の計画に乗る代わりにその最重要ファクターである燐にはいくつかの制約・条件が課せられたらしい。
「らしい」というのは、この4巻ではそのうちのひとつしか明らかとなっていないから。
残る条件はいくつあって、どのような内容なのかは不明。
メフィストの動向と燐のこれから。
いずれもまだまだ先行き不透明で不安定。
今後も波乱材料となりそうな印象のある展開だった。


尚、溝が生じてしまったことや騎士団における燐の扱いが変わったことなどを受け、候補生との間には若干の距離が発生。
出番が極端に減るとは思えないが、すれ違いがきっちり解消されるまでは彼らの出番は少し減りそう。
その分飛躍的に出番が増えているのはシュラ。
それに伴い肌の露出度も増えている。俺得である。
次巻は、そのシュラに雪男を加えた三人での実戦があるようだ。
引き続き楽しみ。