ストライクウィッチーズ 2 最終話「天空より永遠に」


あと一歩のところで機能を停止したネウロイ大和。
ただ唯一魔法力を残す者としてその機能を再起動させるべく飛び立つ坂本少佐。
そして、見事ネウロイの巣を破壊することに成功したのだが・・・。
大団円と共に501としてのストライクウィッチーズは完全終結?の最終話。



終わっちゃいましたねー、ついに。
今年は「来週からさみしくなるなぁ」という感傷をもよおす作品がここまでなかったので、昨年の『大正野球娘。』以来久しぶりの感覚と余韻に浸ってます。
ともあれ、まずは最終話についておさらい。

大和動かない
少佐特攻
意外とすんなり成功


ところが、かつての赤城に続き今度は大和がボスネウロイ
しかも少佐を取り込んでシールド使用可能というオプションつき


こうなってはもう手の施しようがない


「もはや、これまでか」→「中央エレベーターが作動中。誰かいます!」(ここで再現されるかつての名シーンが熱い)


そう、まだ可能性を信じる者が一人居た──真・烈風斬に賭ける宮藤が!
宮藤、少佐に続いて決死の突撃を敢行
残る小隊員もこれに追随し、彼女を支援
宮藤、自身の魔法力と引き換えに見よう見真似真・烈風斬を放つ
文字通り最後の一撃となるが、完全決着
めでたしめでたし

というお話だったのさ。


後日談まで描写しつつ残された最後の1話だけでよくここまで詰め込んだと思います。
まあ、「もう誰も魔法力が残ってない」をしきりに強調して少佐を単機で行かせるくだりはやや強引にも思えましたが。
しかし何はなくともやはり大団円がこの作品にはふさわしく、とても良い雰囲気で結末を迎えられたのが良かった。


一方で、宮藤もウィッチとして最期を迎えてしまったのは賛否ある点かな。
そうまでしても世界を救おうとした宮藤の姿勢の表れという意味で個人的には肯定的で、501を主役にした物語はこれで本当に最後ですというメッセージの代言としての役割も考えると尚のことこれで良いんじゃないかな、と。


いやぁしかし、本当にこれで終わりっぽい・・・。
(魔法力復活はないという前提で)宮藤終了のお報せ&終盤の演出と他部隊(504)の登場。

504が何ウィッチーズなのかは不明。
ストライクが501の通称だったので、別の名詞が頭についているものと思われますが・・・。
となると、シリーズの続編があっても作品名は異なるものになりそう。

そして部隊員を一人一人フルネームで見せるところまでやっているので、仮にシリーズが継続し三期のようなものが制作されたとしても、やはり最後に出てきた他の部隊が主役になるものと考えられます。
そう考えると少し惜しいような、けど続編も(あったとして)このまま501だと少しくどい気もするだけに丁度良い締めくくりとも思える絶妙なさじ加減。

とはいえ、昨今のアニメ業界では映画化(劇場版)がよくあることなので、4話から11話の時系列のどこかで「こんなネウロイ撃破の作戦がありました」という形で再び501が描かれるということは考えられなくもない。
前半パートが食事やお風呂など基地内での日常風景。後半が戦闘描写の60〜80分(3〜4話分)程度で501の物語が・・・。
もう1クールとなると過分に感じられるけれどそれくらいだとおかわりには丁度良い感じ。
とか何とか書いていると、本当にあり得そうに思えてくる不思議。

ただ、もうほんと一切の魔法力がなくなって医療行為も手作業だけになっていた宮藤を見ると少ししんみりとくるものが・・・(´・ω・`)
ありがとう宮藤、さようならウィッチとしての宮藤(´;ω;`)ブワッ
まあ、人としての宮藤はむしろこれからですけどね。


というわけで、良い最終回でした。




また、全体として見ると二期はファンサービスとしての色合いの強い作品という印象があります。
実質1・2話及びラスト2話以外は個別回であり、序盤と8話以降すべてでストーリー性を重んじた一期とでは配分に随分と違いが見られるので。
内容的にもオマージュというか、一期の話をなぞるものが多めでした。
その点では、人型ネウロイを駆逐し新たに跋扈した新型ネウロイに関してなど、もう少しストーリー面でも突っ込んだ話が欲しかったというのも正直な感想です。
いずれにしても二期の途中から見始めたにも関わらず終わる頃にはすっかりハマっていたので、侮れない良作でした。