世紀末オカルト学院 Episode.12「千の風、美の尋めゆき」


馬脚を現した黒魔術師、美風。
この者こそがノストラダムスの鍵に違いない。
ならば、こいつさえ始末すれば・・・。
「喰らえ!バルス!!!
やったー勝ったー。
ふぅ、良い最終k・・・あれ?なんか話が違うんですけど。鍵を破壊したのに未来変わってなくね?(´・ω・`)
もしかして鍵って美風じゃなくて・・・という第12話。


さて、先週急遽勃発した教頭と美風の魔術合戦の続きからとなる今回。
健闘も虚しく美風の前に教頭は敗北。
しかし反攻のための時間稼ぎという点においては決して無駄ではなく、その甲斐もあって無事に美風の撃滅に成功。
直前に件の端末で確認したところ彼女が鍵であることも確認できた。
これで晴れて文明の使命も果たされた。
はずなのですが・・・。


いやぁ、見事に未来はまったく変わってなかったですね。
鍵の破壊には成功したけど文明が来た未来と今居る時間が辿る未来は別の時間軸を辿る平行世界で・・・とかいうSFチックなタイムパラドックスとかその辺の面倒な問題が原因か。
あるいは単純に鍵は美風ではなく、あの時一緒に画面に写っていた文明の方だったか。
(はたまた両方、とか?)
真相はどうなのか来週が見物です。


以下、個々のよもやま話。

  • 黒犬獣

空飛んでましたねー、翼を生やして(´・ω・`)
個人的に、あの形態でデザインしたからには地を駆け闇夜を跳ぶだけに留めておいて欲しかった。
空飛ばすんなら最初から別のものにしてくれ、と。
様式美ってものがわかってねーな、と思ってしまいました。

  • 教頭

その奮闘に敬意を表し、敬礼!
でもなんか生きてるみたいなんですよね、予告見ると。
死に至るほどの重症をおして、それを文明に悟られないようにしつつ最後の役目を遂げて逝ったというのに、生きてるとか・・・。
様式美ってものがあって、ああいった最期を描いたからにはそのまま死なせておくべきで(ry
いかしまだ予告にすぎないので、「生きてた」ではない別の形を期待。


また、それはともかくとしてこれまで散々ネタにされてきたポエムをああいった形で使ってきたのは良い意味でずるかった。狡猾でした。

  • こずえ達

教頭は足止めとして必要な人でした。
が、彼女ら四人+αって一体・・・。
そもそもツインババアなどに狙われる理由がない上に、マヤの手助けになったわけでもなし。
居ても居なくても、彼女らのシーンはあってもなくても一緒。
あの辺の立ち回りがまったく無意味な描写だったと思うんですよね。
そのせいでJKやスマイルが戦っている姿も滑稽にしか見えず、ちっとも盛り上がりませんでした(´・ω・`)
一応主要キャラなんだからクライマックスにおいて何かしらやらせておかないとまずいだろということで、尺稼ぎもかねていい加減に役割を割り振っただけにしか見えず、今週の中で一番残念な点でした。

  • 作画

思い返すともう12話にもなるのに「作画が・・・」といった話をした記憶がないくらい安定していたのがこれまでの本作。
しかし今週は良い箇所と悪い箇所の違いが露骨に出るくらい同じ1話の中で随分波がありました。
最終回前で立て込んでいて、部分的に外注したりでもしたのかな。

  • 美風

手帳が・・・。学院が・・・。
そういった理由からこれまで直接手出しできなかった。
みたいな話になっていましたが、どう考えてもこれまでだっていくらでもマヤを殺す機会はありました。
更に言えば、今週もやろうと思えばやれる好機はたくさんあったわけで・・・。
まあ、今週に関してはヒーローの変身を待つ悪役じゃないですが、ある種仕方ないです。
としてもやっぱり、これまで勿体つけていた方の理由付けはちょっと弱いかな、と。
美風の行動が不可解というか不自然というか、ここに至るまでの脚本や構成が巧かったとは思えず、出来レースに見えてしまって勿体なかったです。

  • 文明

いままで散々足蹴にされたり殴られたりと酷い扱いを受けてきたドMですか?というヘタレな彼でしたが・・・。
あの場面でボッコボコにされて口から出来たのが「ぬるいな!」とかもうね、ご馳走様です。

  • マヤパパ

学院長は実は生きていました、とのこと。
ただ、生きていたとして何故事ここに及んでも隠れたまま出てこないのかは不明。
それと、先週に序盤以来となる描写があった未来にどう見てもマヤパパとしか思えない人物が居るのも気になるところ。
これも最終回で楽しみな要素のひとつ。

というわけで、12話でした。
個別では割と辛口な事を書きましたが、12話全体としてはこれまでの伏線が無駄なく回収されていたのが印象に残る良い回だったと思います。
先週唐突に魔術合戦に移行した際はどうなることかと思っただけに、最終回を前に落ち着くところに落ち着いたのは僥倖です。
これでもうあとは安心して結末を見届けるだけって感じですね。
アニメノチカラは前がニ作品ともにあと1話じゃどうにもならんだろ・・・という絶望的な最終回前を迎えた記憶があるだけに、それと比べると心境も穏やかな状態。


そして、これまでずっと「ぶんめい」と呼ばわってきたマヤが、いつどのタイミング、どんな状況で「ふみあき」と呼ぶのかも密かに楽しみな点。
まあ、所詮妄想なので実際はずっとぶんめい呼びのまま完結っていう可能性もありますけど・・・。